水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 府中牝馬S(G2)(芝1800m)

◎$本命馬&お宝馬
⑮ノボリディアーナ
(牝5、栗東・松永昌厩舎、ルメール騎手)
東京の1800m、しかも芝の状態が良い条件下で行われることが多い重賞ながら、意外なことにディープインパクト産駒が未勝利だ。3年前3着、一昨年去年と小差の2着馬と続けて馬券にはなっているのだが、テレグノシス産駒、ファルブラヴ産駒、クロフネ産駒、キングカメハメハ産駒の後塵を拝している。

今年のエントリーは去年2着のスマートレイアーだけだが、これは1番人気を争う存在であり、敢えて連下に回したい。軸に選びたいのは⑮ノボリディアーナだ。

このレース、血統面から見ると2つの特徴があって、「馬力タイプの父×母の父サンデーサイレンス」という配合がよく走るのだ。3着以内に入っているのがレジネッタ、マイネイサベル、ホエールキャプチャ(2回)、ディアデラマドレ。
そしてもう1つは、父か母の父がデピュティミニスター系の健闘。これはレジネッタ、スマートシルエット(2回)、アニメイトバイオ、ホエールキャプチャ(2回)。

この両方に該当するのがノボリディアーナだ。間隔を空けた方が走る馬で、力量的にも、かつてはウリウリをオープンで破り、西海賞ではシャトーブランシュを破っているのだから、重賞で勝ち負けしていいだけのものは秘めているはずだ。左回りはオール着外だが、いずれもマイル以下のレース。適距離で走れる今回なら話は別だ。出遅れ癖も解消しており、叔父フジキセキ譲りの器用さと切れを活かして、初タイトルへチャンス濃厚。

相手上位には⑫スイートサルサ④スマートレイアー⑰カフェブリリアント⑬イリュミナンス。穴で⑯カレンケカリーナ、押さえで①ケイアイエレガント③レッドリヴェール