「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月24日 東京12R ジャパンカップ(G1)
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本命馬◎ドウデュース(1人気) 1着
2週続けてG1突破!
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
意外な傾向
2015/10/16(金)
土曜東京11R 府中牝馬S(G2)(芝1800m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑮ノボリディアーナ (牝5、栗東・松永昌厩舎、ルメール騎手) |
今年のエントリーは去年2着のスマートレイアーだけだが、これは1番人気を争う存在であり、敢えて連下に回したい。軸に選びたいのは⑮ノボリディアーナだ。
このレース、血統面から見ると2つの特徴があって、「馬力タイプの父×母の父サンデーサイレンス」という配合がよく走るのだ。3着以内に入っているのがレジネッタ、マイネイサベル、ホエールキャプチャ(2回)、ディアデラマドレ。
そしてもう1つは、父か母の父がデピュティミニスター系の健闘。これはレジネッタ、スマートシルエット(2回)、アニメイトバイオ、ホエールキャプチャ(2回)。
この両方に該当するのがノボリディアーナだ。間隔を空けた方が走る馬で、力量的にも、かつてはウリウリをオープンで破り、西海賞ではシャトーブランシュを破っているのだから、重賞で勝ち負けしていいだけのものは秘めているはずだ。左回りはオール着外だが、いずれもマイル以下のレース。適距離で走れる今回なら話は別だ。出遅れ癖も解消しており、叔父フジキセキ譲りの器用さと切れを活かして、初タイトルへチャンス濃厚。
相手上位には⑫スイートサルサ、④スマートレイアー、⑰カフェブリリアント、⑬イリュミナンス。穴で⑯カレンケカリーナ、押さえで①ケイアイエレガント、③レッドリヴェール。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。