水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R ステイヤーズS(G2)(芝3600m)

◎本命馬
①トゥインクル
(牡4、栗東・牧田厩舎、三浦騎手)

毎年面白いレースになるステイヤーズS。タフな中山コースでの平地最長距離戦は、スタートから勝負どころまでの駆け引き、そして直線の凌ぎ合いと、実に見ていて面白く、競馬の含蓄を感じさせてくれる。このレースにG2を冠しているのは、JRAの英断だと思う。今年は例年に増して、粒揃いとなった。過去に2連対しているファタモルガーナ、去年好走したスズカデヴィアスなどの経験馬もいるが、狙うなら未知の魅力の方だろう。格上挑戦であっても、①トゥインクルに期待する。
冬の中山の長距離の代表種牡馬ステイゴールド産駒であることに加えて、母がノーザンテースト×リヴァーマンという、いかにも2,30年前の暮れの中山を思い出させてくれるステイヤー配合。距離不安も全くない。
この距離では切れ味は邪魔になるのだが、トゥインクルは脚を長く使って浮上するタイプ。不安点と言えばテン乗りとなるのをどう見るかだが、そもそも頻繁に騎手が替わっている馬。誰を鞍上に迎えても結果を出せるのは、自在性と絶対能力の為せる技だろう。来年の春の天皇賞出走へ向けて、ここはぜひとも勝っておきたいタイトルだ。

$お宝馬
⑯プランスペスカ

ヴァーゲンザイルとどちらを挙げるか迷ったが、オッズ面での破壊力は明らかにこちらだし、ブリンカー馬の大外というのは歓迎材料だ。
前走、アルゼンチン共和国杯でも強調したのだが、スタミナは血統からはどんとこい。前走も着順以上に強気の競馬で、内容があった。東京では脚が続かなかったが、中山なら面白い。アルゼンチン大敗馬が穴の使者となるのが、このレースの歴史でもある。

相手上位には、⑧メイショウカドマツ⑤ネオブラックダイヤ⑬ヴァーゲンザイル⑭スズカデヴィアス。なお⑪ファタモルガーナは、これまでとは臨戦過程が違い押さえまで。②アルバートは、スタミナ面に不安がある。2000mで切れすぎるのだ。これも押さえまででいいだろう。



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