- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
予想と言うよりも
2016/3/5(土)
日曜中山11R 弥生賞(G2)(芝2000m)
◎本命馬 |
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⑩リオンディーズ 牡3、栗東・角居厩舎、Mデムーロ騎手 |
はじめにおことわりしておくが、ギャンブルという観点からは意味のないレース。だが競馬という観点からはとても重要なレース。時としてそういうレースはある。重賞が日曜はこれしかないので、選択肢がない。それでなくともトライアルの中では、実績馬が順当に走ることが知られる弥生賞だ。誰でも重視する馬を本命にするのもお許しいただきたい。あくまで予想というより、「見解」を書いてみたい。
まずエアスピネルについてだが、言われるほど距離に不安はない。なにせ父がキングカメハメハ、母がエアメサイアである。近親にエアシャカール、エアシェイディらがいて、中山の2000mが悪いはずがない。
そしてリオンディーズ。文句のつけようがない。先週のドゥラメンテには、結果はともかく予想段階ではまだ懸念材料はあった。しかしこの馬にはそれがない。おまけに母がシーザリオで、中山向きのパワーも満載だ。4着に終わった兄エピファネイア云々を引き合いに出すのはナンセンス。エピファネイアは父がシンボリクリスエスで、完成には時間がかかる上に瞬発力が足らない。こちらは種牡馬としてはディープインパクト以上のキングカメハメハだ。
3強で最も見劣るのは、やはりマカヒキだろう。母系が底力では一枚見劣るし、戦ってきた相手の質が低い。距離は問題ないのだが、中山の坂も気になる。
ということで序列は⑩リオンディーズ、④エアスピネル、⑪マカヒキの順。なにせトライアルなので、エアとリオンディーズの入れ替えはあるかもしれない。そして思ったよりもマカヒキが走れず、また日曜の雨が進めば、③タイセイサミットが3着を取る可能性がある。そういうレースである。お宝馬はなし。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。