去年の女王②マリアライトは、前売りでは1番人気に支持された。しかしマスコミでは意外と軽視されており、私の手許の新聞では誰も本命を打っていない。
去年の女王杯、宝塚記念、共に時計のかかる馬場に恵まれたという論調が多いのだが、軽い芝でも、強い牡馬相手に勝てないまでも錚々たる着順を積んでいるではないか。有馬記念は0秒1差、目黒記念は大きな不利を受けてのこれまたクビ差2着、共に勝ち馬と同等の評価を与えていいものだ。この馬にとって、馬場は関係ない。

上がりが速い決着への不安も、日本で最も上がりが速くなる夏の新潟外回りで、32秒台を出して勝ち負けに持ち込んだ経験があり、東京でも33秒台の上がりで再三勝負になっている。これについても杞憂に終わるのではないか。

ならば、ミッキークイーンが大幅に順調度を欠いた今回は、むしろ去年より相手が楽とも言えるくらいだ。叩いての変わり身に定評があるタイプでもあり、ここはファンの評価の方に軍配を挙げたい。秋以降、どうも勝ち運のない蛯名騎手であるが、ここで巻き返しを期してほしいものだ。血統傾向云々は去年の覇者に対し、今更私が何を述べるまでもない。

女王杯は、父か母の父がキングマンボ系の馬の好走が目立つ。今年もマリアライト含め数頭該当馬がいるが、特に狙いたいのはこの馬。去年のこのレースで重賞初挑戦。それでいて、直線で判断ミスに起因する不利がありながらも、0秒2差7着に健闘。京都外回りへの適性は高いはずだ。

相手上位は⑮パールコード、①ミッキークイーン。押さえで⑧タッチングスピーチ、③クイーンズリング、⑦マキシマムドパリ、⑥プロレタリアト。

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