「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【中山牝馬S】巧者がモノ言う中山千八
2017/3/11(土)
日曜中山11R 中山牝馬S(G3)(芝1800m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑭フロンテアクイーン (牝4、美浦・国枝厩舎、北村宏騎手) |
小回りコースのハンデ戦で牝馬限定、一筋縄では収まらないだろう。
実績馬には弱点もあり、ここはどこからでも入れそうだ。昇級戦だが⑭フロンテアクイーンに期待する。
最大の根拠は目を見張った前走にある。久々に鋭い決め手を発揮して、オークスの直線で一度ワープしたあの脚力が蘇ってきた。蛯名騎手がどうこうではなく、単に相性という点で合わなかったのかもしれない。新しい北村宏騎手とのコンビで別馬になった感がある。
高速上がりは必要なく、パワー血統が幅を利かせているこのレースにとって、メイショウサムソン×サンデーサイレンス×古目の牝系という配合は、とてもバランスが良い。小回り向きの配合でもある。ハンデは53キロ、下げやすい枠と条件も揃った。ビッシュやパールコードが休み明け、マジックタイムが千八だと勝ち切れない面があることを考えると、今回は念願の重賞制覇のチャンスだ。
相手上位は、本命を迷った①クインズミラーグロ。あとは⑯パールコード。押さえで⑩ウキヨノカゼ、⑬マジックタイム、③ビッシュ、⑪サンソヴール、④トーセンビクトリーと手広くいきたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。