水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中京11R 高松宮記念(G1)(芝1200m)

◎本命馬
⑦レッドファルクス
牡6、美浦・尾関厩舎、Mデムーロ騎手

混沌としている短距離路線に輪を掛けるように、空の雲行きが怪しい。土曜の午前、午後、夕方と予報がどれも変わっている。それだけ、予報官を悩ませているのだろうが、とりあえず土曜午後6時時点では、雨の影響が最も出るのは中山、そして中京と阪神はもつという見解だ。これを信じるしかない。ならば当初の予定通り、⑦レッドファルクス軸で行く。

まずは、消去法的だが他の有力馬にそれぞれ不安がある。レッツゴードンキは、1200mはあくまで「こなす」馬であって、この距離で強い競馬をしたことがない。シュウジは距離短縮がプラスになるのは間違いないが、戦績を見れば斤量泣きするタイプに思えてならない。加えて気性の難しさはつきまとう。メラグラーナは、牝馬でこのレースを連対した馬が、この10年ではG1馬のみという事実と、オーシャンS勝ち馬が苦戦するジンクスが懸念される。

ならばレッドファルクスにしても休み明けではないか…となるが、この馬は休み明けこそ勝負掛かり。叩き2走目はこれまで着外3回で、休み明けこそ走るタイプ。割り引きにはならないと判断する。加えてコース実績はパーフェクト。叔母のスティンガーは旧コースとは言え、このレースで3着となった。父の代表産駒パドトロワと同じく、母の父サンデー系との配合である。土曜の手綱がいささか雑に映ったデムーロだが、大一番では決めてくれるだろう。ただし、雨が降ったら割り引き。その場合はソルヴェイグを抜擢したい。

$お宝馬
⑱ワンスインナムーン

大外枠は確かに痛いが、ただ旧コースほどには不利にならない。G1実績のない牝馬は心配とメラグラーナにケチはつけたが、こちらは人気薄なので目をつぶる。父はハクサンムーンを出し、母は3歳春にアネモネSで破格の走りを見せながら故障に泣いた馬。前走で差しもできることが証明されたし、回りの左右も問題なし。1400mとはいえ、東京の500万勝ちではセイウンコウセイを0秒6ちぎっており、マイルではチェッキーノと小差の競馬をしたこともある馬で能力は高い。ベストの距離で一発あるか。ちなみに、雨がもし降ったら歓迎のクチ。

相手上位は⑬ソルヴェイグ⑥セイウンコウセイ。あとは押さえで⑨シュウジ③レッツゴードンキ⑫メラグラーナ⑭トーキングドラム、押さえの押さえ?で②フィエロ