水上学の血統トレジャーハンティング

日曜阪神11R 大阪杯(G1)(芝2000m)

◎本命馬
⑬ヤマカツエース
牡5、栗東・池添兼厩舎、池添騎手

軸ならキタサンブラックで良いように思う。しかし、春のG1を3つ控える身、今回は休み明けだ。調教パターンを変えているのも気になる。加えてこのハイペース必至の展開を、自ら勝ちに行かなければならない。何かに差される危険は結構大きい。
アンビシャスはG1でやれるかどうか、心もとない。ヤマカツエースは中京専用馬ではないが、阪神には良いイメージがないし、12月以降4戦目は少し気になる。マカヒキはスローからのヨーイドンで瞬発力比べが理想。今回はどう考えてもスローにはならない。サトノクラウンとて、ムラな走りが収まったと信じていいかどうか。得意の柔らかい馬場を期待したが、少し乾き過ぎた気もする。加えて直線で急坂のあるコースは久しく好走していないし、2000mも久々だ。

このようにどの有力馬にも不安点がある。そのどれもが大きなテーマであり、本命を打つのがためらわれるのだが、その中で最も目を瞑れるのが⑬ヤマカツエースだ。腹を括って本命とする。
12月以降4戦目の不安については、ハッキリ言って分からない。陣営の仕上げを信じる。
阪神での成績だが、4回着外のうち、2回はマイル以下でのもの。残る2回は初夏から梅雨時のレース、しかもその内1つは休み明けだった。この馬、2歳時を除くと、良績は11月から4月に集中しているのだ。つまり暑さが苦手ということ。ならば好走時季に、順調なコンディションで適距離の阪神を使ったことがないのだから、今回は気にしなくていいのではないだろうか。
キングカメハメハ産駒はハイペースの底力勝負に強く、母の父グラスワンダーは直線に坂のあるコースに強い。ロベルト×デピュティミニスターの底力血統なら、ハイペースは望むところだろう。

$お宝馬
⑥サクラアンプルール

こちらもキングカメハメハ産駒。この2走を見れば、重賞を勝てる力は付いてきたとみていい。問題はG1でどうかだが、主力に不安がある状況なら、複穴としてなら狙えるとみる。兄に阪神巧者サクラメガワンダー、近親にサクラチトセオーらがいる良血。馬券に入れておきたい。

上位評価は⑦サトノクラウン、⑤キタサンブラック。押さえで⑪マルターズアポジー、敢えてアタマなしで⑭マカヒキ④ステファノス①ミッキーロケット