「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【福島牝馬S】小回り適性が大事
2017/4/21(金)
土曜福島11R 福島牝馬S(G3)(芝1800m)
◎本命馬 |
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⑨クインズミラーグロ 牝5、美浦・和田道厩舎、武豊騎手 |
春のみちのく最終週は、恒例の福島牝馬S。平坦小回り短い直線とあって、器用さと持続力がポイントとなる。
抜擢したのは、去年0秒4差5着だった⑨クインズミラーグロだ。昇級後2戦、重賞であと一歩の走りを見せてきた。使える脚が短いきらいがあるので、福島のようなコースは最適のはず。ゼンノロブロイの近親という良質牝系であり、加えて父がマンハッタンカフェなら、父母双方から器用さが裏付けられる。
武豊騎手が福島へ遠征すること、さらに、去年こそ例外となったが、前走中山牝馬S組が安定して連対している傾向にも合致。人気でも逆らわない。
$お宝馬 |
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①ギモーヴ |
1800mは少し短い気はするが、上がり勝負で辛いところがあり、福島なら変わり身があるとみる。母がヒカルアマランサスと筋が通っており、小回りコーナー4つが得意のハービンジャー産駒。ここは穴として狙いたい。
相手上位は⑥ウキヨノカゼ、⑧フロンテアクイーン。あとは⑤ウインファビラス、⑬クロコスミア、⑭ロッカフラベイビー、⑩エテルナミノル。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。