- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【青葉賞】狭き門をくぐるために
2017/4/28(金)
土曜東京11R 青葉賞(G2)(芝2400m)
◎本命馬 |
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⑩アドミラブル 牡3、栗東・音無厩舎、Mデムーロ騎手 |
2歳重賞が増えて高額賞金持ちが増えている上に、今年はキャラクターが豊富で、例年以上にダービーへのエントリーが狭き門となっている。ここにも本番へ出してやりたい馬が何頭も揃った。しかし用意されている切符は2枚だけだ。
血統を意識するなら、圧倒的な人気でも⑩アドミラブルから入るしかない。
近5年のこのレースで、2勝・2着2回を占めるディープインパクト産駒、母の父シンボリクリスエスからは09年と14年の勝ち馬が出ている。さらにご存じのように、近親にフサイチコンコルド、ヴィクトリー、リンカーン、アンライバルドらが居並ぶ名門。ノドの手術明けから生まれ変わったように連勝しているのは、そのおかげで本来の素質が発揮できるようになったからだろう。
良い意味でも悪い意味でもやや常識に掛からない一族なので、初の長距離輸送や初の左回りで脆さを見せる恐れはないわけではないが、杞憂に終わらせてほしいものだ。
むしろ問題はここを勝ったとして本番だろう。青葉賞組に勝利なし、しかも全力で出走権を獲ったあとに、関西からの短期間での連続遠征と厳しい条件が揃うことになる。果たしてそのジンクスを忘れさせる快勝を見せてくれるか。
$お宝馬 |
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⑫イブキ |
今の東京の芝を見ると、前の位置につけてかつ速い上がりを使える馬がいたらかなり有利となる。その点で⑫イブキが面白い。東京の2400という血統では正直ないのだが、前哨戦向きの器用さがある。馬券のキモはこの馬の扱いだろう。
上位評価は④ポポカテペトル、⑪トリコロールブルー。個人的にアタマなしとみての連下候補は⑥アドマイヤウイナー、⑤ダノンキングダム、⑨ベストアプローチ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。