![水上学の血統トレジャーハンティング](https://www-f.keibalab.jp/img/yosou/treasure/tit_treasure2.jpg?1644978797)
「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月16日 京都11R 京都記念(G2)
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お宝馬◎マコトヴェリーキー(7人気) 3着
人気薄を逃さずハンティング!
- 2月15日 東京11R クイーンC(G3)
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本命馬◎マピュース(8人気) 2着
血統に秘めた適性を予言!
【府中牝馬S】死角を突くチャンス
2017/10/13(金)
土曜東京11R 府中牝馬S(G2)(芝1800m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑨キンショーユキヒメ (牝4、栗東・中村厩舎、内田博騎手) |
さらに圧倒的な実績のヴィブロスも、パフォーマンスを落とす休み明け、道悪も得意ではない。東京も初めてのコースだ。付け込む余地はある。今回は昇級戦とはいえ、本格化一途の⑨キンショーユキヒメに一角を崩すチャンスがあるとみた。
飛びが大きい馬が多いメイショウサムソン産駒(飛びの大きさと道悪の巧拙はあまり関係がない)で、小回りの方がむしろ取りこぼしが多く、東京に替わるのはプラス。東京の長い直線に替われば、さらに能力を出せそうだ。もちろん父は芝道悪での実績もある種牡馬である。
キンショー自身は従姉にマキシマムドパリ、叔母にハシッテホシーノなど東京芝の重賞上位馬がおり、従兄には東京で1000万を逃げ切ったサトノエトワールもいる良質の一族。そしてメイショウサムソンは、母父サンデーサイレンスとの相性がとても良い。
能力比較ではまだ2枚の差はあるが、2キロ差と舞台、馬場を味方に互角の戦いを挑める。本命兼お宝馬として期待したい。
上位評価は⑦アドマイヤリード、⑪クロコスミア、①ヴィブロス。押さえは⑭バンゴール、⑫ワンブレスアウェイ、④クイーンズリング。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。