水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 武蔵野S(G3)(ダート1600m)

◎本命馬
⑯カフジテイク
牡5、栗東・福永騎手、湯窪厩舎

このレースはチャンピオンズCの前哨戦ではあるが、過去の勝ち馬を見ると、1800mの本番では距離的に今イチ長く、1600mそのものがベストの馬、あるいは1400mのスペシャリストでも届いている例が多い。今回もそうした馬を軸にしたい。休み明けを一度叩いた⑯カフジテイクが最もふさわしいとみる。

前走はマイルの南部杯。0秒8差の4着と完敗だったが、ただ休み明けだったし、そもそも地方競馬のダートはこの馬には合わない。軽いダートで切れ味全開が本領で、フェブラリーSでは0秒1差3着、あと20mもあればと思わせた。1400mのスペシャリストながら1600mでも一流所と好勝負。1800mでは目が薄くなるだけに、ここは全力勝負だろう。

父プリサイスエンドからは2010年の勝ち馬グロリアスノアも出ているし、また母の父にスキャンが入るとダート限定で爆発力が出る。揉まれない枠を引けたのもよい。ただ行く馬が少ないので、スローになって馬群が固まったままだと、なし崩しに外を回らされて脚を使わされる恐れがあるので、そうならないことを願うのみだ。

$お宝馬
①クインズサターン

東京ダートマイルの1番枠は最悪だが、巧く下げてじっとして、直線だけで外ブン回しで何頭抜くかになりそうだが、この相手でも馬券になるだけの脚力は秘めている。
ちょうど1年前、同じ舞台での錦秋S2着時の相手関係と着差、時計を見れば明らかだ。軽い東京のダートが最適で、パイロ×クロフネの持続力に期待。曾祖母シンコウラブリイ、近親ハッピーパスというスピード一族でもある。

相手筆頭は⑥サンライズノヴァ、上位評価は⑭モーニン⑪ラストダンサー

押さえは高齢の実績馬で⑫ベストウォーリア⑬インカンテーション、休み明けだが⑧ノンコノユメ、単騎逃げがハマった際の⑨サンライズソアまで。