- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【阪神JF】父に初の称号を捧げるのは私
2017/12/9(土)
日曜阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)(芝1600m)
◎本命馬 |
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⑱ロックディスタウン 牝2、美浦・二ノ宮厩舎、ルメール騎手 |
個人的には、ロックディスタウンとラッキーライラックの一騎打ちと考える。目下アルテミスS連対馬は3年連続で連対中であることや、調教の動きから、ラッキーライラックを優勢とみる向きが多いように感じているが、阪神JFはその内容、勝ち馬の血統から見て、瞬発力よりもパワーが重視される。同じオルフェーヴル産駒でも、母の血を見ればむしろ対照的とも言えるこの2頭。僅差でロックに軍配を揚げることにする。
⑱ロックディスタウンは、叔父に持続力の権化のような馬だったゼンノロブロイがおり、また4分の3同血の姉にキャットコインがいる良血で、母の父がダート兼用の大種牡馬ストームキャット。持続力に長けた配合である。ステイゴールドの系統とこのレースとの相性の良さも後押しする。なお1800mしか経験がないが、トールポピーやソウルスターリングが同じパターンで勝っており、まったく心配は要らない。
対してラッキーライラックは、母の父はトーセンラーやスピルバーグの半兄であるフラワーアリーで、アイルハヴアナザーの父である。一族にはミッキーアイルやアエロリットがおり、母方は軽さが目立つ血統だ。絶対能力云々ではなく、あくまで阪神JFというレースへの適性で見れば、ロックディスタウンには見劣ると判断したい。
$お宝馬 |
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⑥マドモアゼル |
距離適性には疑問は残るが、穴種牡馬ブラックタイドの産駒で、ヌレイエフ×デインヒル×ミスワキと重なっている母との配合はなかなかのスケールだ。馬込みにも怯まない根性があり、混戦に強そう。連勝馬があまりにもバカにされすぎている。
上位評価は⑪ラッキーライラック。押さえで②ラテュロス、⑦リリーノーブル、⑫ソシアルクラブ、⑯モルトアレグロ、④マウレア、⑰コーディエライト。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。