水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R ダイヤモンドS(G3)(芝3400m)

◎本命馬
⑧レジェンドセラー
牡4、美浦・木村厩舎、田辺騎手

個人的に、現在のJRAの種牡馬のなかで、最もスタミナを伝えるのはハーツクライだと考えていた。その母の父トニービンに実に似たタイプで、瞬間の切れには欠けるが航続距離が長い。ただ、ハーツクライには実績ではまだ見劣るものの、ことスタミナだけを抽出すれば勝るとも劣らないのではないかと思える種牡馬が台頭してきた。ルーラーシップだ。

同じく母の父にトニービンを持つ。そして産駒はこれまた、キングカメハメハ直系というよりもトニービン的なタイプが多いのだ。切れる脚がない分、重い馬場、タフな展開で体力にモノを言わせる。レースぶりが意外と器用なのもよい。

ここにはハーツクライ産駒で、以前にここを勝っているフェイムゲームがいるが、加齢とハンデから割り引きは必要。新興勢力に期待したい。ルーラーシップ産駒の2頭から、⑧レジェンドセラーの方が本命だ。

跳びが大きく、広い東京がベスト。そして近親には春の天皇賞馬アドマイヤジュピタがいる一族で、スタミナも十分だ。メジロ牝系のホウオウドリームとどちらを推すか悩んだが、相手が2キロ軽くても、スケールならレジェンドセラーの方だと判断した。

$お宝馬
⑬トレジャーマップ

あまり荒れる感じはしない今年のダイヤモンドSだが、何かあればこの馬だろう。言わずと知れたゴールドシップの全弟。近走崩れているのは2000m以下だし、前走は12キロ増だった。440キロ台に絞れてのこの距離なら、50キロのハンデを活かして一発の可能性は残っている。

相手上位はもちろん⑤ホウオウドリーム③プレストウィック。押さえは⑭フェイムゲーム⑦リッチーリッチー①リッジマン