「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月19日 東京11R オークス(G1)
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本命馬◎ライトバック(3人気) 3着
初の長距離挑戦に太鼓判!
- 5月18日 京都11R 平安S(G3)
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本命馬◎ハピ(3人気) 2着
条件好転を逃さずゲット!
【紫苑S】格下馬の挑戦
2018/9/7(金)
土曜中山11R 紫苑S(G3)(芝2000m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑮レッドベルローズ (牝3、美浦・鹿戸厩舎、三浦騎手) |
とはいえ今年は絶対女王のアーモンドアイがいる。負かすことを諦めて、トライアルで賞金を取りに来るという戦略もないわけではないだろう。だから賞金持ちのマウレアがここを勝ちに来る可能性も低くないとは思うが、それでもやはり惹かれるのは、連対しないことには駒を進めることが難しくなりそうな(抽選なしで進めるという意味で)収得賞金900万の馬たち。激走の期待を⑮レッドベルローズに託したい。
まず前提条件として押さえておくべきは、硬い野芝の開幕週で馬場が軽いこと。さらに積極的に引っ張る馬が見当たらず、スローになりそうなこと。おそらくランドネ、外からロフティフレーズ、ハーレムラインらが先行、その直後にノームコア、さらにこのレッドベルローズと続く展開になるだろう。スローのため勝負所でインがごちゃつく可能性があり、やや外目の枠から好位に付けられるレッドにとってはレースがしやすいはず。
軽い芝なら無双のディープインパクト産駒、加えて当該コースで勝っている経験、坂のあるコース向きのアンブライドルズソングを母父に持つ配合。使える上がりに限界がありそうなタイプで、中山でこそだろう。脚質の自在性もあり、連軸として楽しめそうだ。オッズが見えないが、手許の新聞では2紙とも印が薄いので、本命兼お宝馬とする。
相手上位は⑤ロサグラウカ、⑧ランドネ、④サラス。押さえに①マウレア、⑭ノームコア、③パイオニアバイオ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。