水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R 紫苑S(G3)(芝2000m)

◎$本命馬&お宝馬
⑮レッドベルローズ
(牝3、美浦・鹿戸厩舎、三浦騎手)
秋競馬開幕週からいきなりのトライアル。しかし重賞に昇格してからの紫苑Sは、連対馬から2年連続して本番での勝ち馬を出していて、その地位はローズSを凌ぐものがあると言っていい。

とはいえ今年は絶対女王のアーモンドアイがいる。負かすことを諦めて、トライアルで賞金を取りに来るという戦略もないわけではないだろう。だから賞金持ちのマウレアがここを勝ちに来る可能性も低くないとは思うが、それでもやはり惹かれるのは、連対しないことには駒を進めることが難しくなりそうな(抽選なしで進めるという意味で)収得賞金900万の馬たち。激走の期待を⑮レッドベルローズに託したい。

まず前提条件として押さえておくべきは、硬い野芝の開幕週で馬場が軽いこと。さらに積極的に引っ張る馬が見当たらず、スローになりそうなこと。おそらくランドネ、外からロフティフレーズ、ハーレムラインらが先行、その直後にノームコア、さらにこのレッドベルローズと続く展開になるだろう。スローのため勝負所でインがごちゃつく可能性があり、やや外目の枠から好位に付けられるレッドにとってはレースがしやすいはず。

軽い芝なら無双のディープインパクト産駒、加えて当該コースで勝っている経験、坂のあるコース向きのアンブライドルズソングを母父に持つ配合。使える上がりに限界がありそうなタイプで、中山でこそだろう。脚質の自在性もあり、連軸として楽しめそうだ。オッズが見えないが、手許の新聞では2紙とも印が薄いので、本命兼お宝馬とする。

相手上位は⑤ロサグラウカ⑧ランドネ④サラス。押さえに①マウレア⑭ノームコア③パイオニアバイオ