- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
-
本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
-
本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【皐月賞・結論】真の王者を目指して
2019/4/13(土)
日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)
◎本命馬 |
---|
④ダノンキングリー 牡3、美浦・萩原厩舎、戸崎騎手 |
本来ならもっと人気が割れて然るべきとも思うのだが、下馬評はサートゥルナーリア1強状態。ただ、その人気の裏付けはどうもファジーなものばかりだ。「まだ本気で走っていない」「馬体に凄みが出た」云々……。裏付けというより、主観が主観を膨らませているような気がしてならない。唯一の事実は、同コースの2歳G1を勝っているということくらいだが、これまでスローからの上がり勝負しかしておらず、全体時計も遅い。何より、兄たちは一歩間違うと暴発の気難しさを抱えていた馬。リオンディーズは早期に動かしすぎて大成しなかったし、3歳秋から本格化したエピファネイアを思うと、本質はまだこの時季にはない血統かもしれない。ここは裏付け明確な④ダノンキングリーから入りたい。
このところ勝ち馬を出し続けている前走1800m重賞連対馬、4年前の2着馬リアルスティールと同配合、終始外回しからひいらぎ賞ぶっちぎりのレース内容、レース史上2番目のタイムでの共同通信杯勝ち、上がり特化レースも平均的に速くなって上がりが掛かるレースも勝ってきた経験値。信じる材料がこれだけあれば、もしサートゥルナーリアの圧倒的な才能の前に敗れることがあっても悔いはない。
$お宝馬 |
---|
③ファンタジスト |
距離適性については母の血が強く出るロードカナロア産駒。母がディープ×デインヒル×ロベルトなので、2000mもこなせるはずだ。ダンチヒ系デインヒルが入っているので高速馬場適性も高い。レースの器用さは上位馬に優るものだ。内枠を引けたら面白いと思っていたので、この枠は大歓迎。
上位評価は⑫サートゥルナーリア、①アドマイヤマーズ、⑦ヴェロックス。押さえは⑯タガノディアマンテ、⑧ニシノデイジー、⑰アドマイヤジャスタ。
今週末取り上げた馬の回顧は、火曜更新のコラムで。いよいよ東京開幕週、ポイントとなる前半戦の芝の傾向なども分析したい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。