水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
今年のマイルCSは、有力馬が距離シフトによりハッキリと色分けされる構図となった。まず、2000mでもG1級のグループで、これにはダノンプレミアム。ダノンキングリー、アルアインが該当。

マイルスペシャリスト組(相手が弱ければ1800m以上もこなすが)はインディチャンプ、ペルシアンナイト。

そして短距離で強く、マイルまでなら大丈夫というタイプでこれはモズアスコット、ダイアトニックとなる。

どの組が上位に来るかは馬場状況、ペースが関わってくるのだが、ただ近年は、3年前の勝ち馬ミッキーアイルを除くと、短距離指向のタイプの好走は難しくなっているようだ。

その他にも、マイルCSにおける同一年の安田記念の成績との関係、今開催の京都外回りマイルの好走血統にも、明確な傾向が出ている。幸い京都の今週末は好天続きの予報。スリリングな攻防を期待しつつ、有力馬を捌き、穴馬を拾いたい。

★土曜東京11R 武蔵野S(G3) ◎本命馬 エアアルマス 1番人気11着 3番手にスッと位置を取る。コメントでは砂を被ったことが敗因になっていて、それも確かにあるだろうが、見直すとずっと被っていたわけでもない。これに加えて、やはりドリームキラリの作ったペースを追いかけていったのが最後に響いたとみる。自分のペースを守れない脆さも露呈してしまった。立て直せれば、ダート重賞は勝てる馬という見方は変わらない。

$お宝馬 ドリームキラリ 7番人気9着 速い流れで前半ダッシュ、その後数字上は息を入れられたが、ずっと付いてこられた分、精神的には息が入らなかったようだ。しかも休み明けもあって、直線は止まってしまった。叩かれた方が良いタイプではあるので、次走は良化しそうだが、使う場が合うかどうか。

★日曜京都11R エリザベス女王杯(G1) ◎本命馬 サラキア 9番人気6着 終始好ポジション。しかし、そこから伸びずバテずで流れ込む競馬になってしまった。ジリジリとは進んでいて、2着馬と0秒2差ではあるのだが、勝負に加われるシーンはなかった。例年と異なり、今年は母方がダート血統短距離寄りの馬ばかり上位を独占。このあたりの変化を見抜けなかったことが敗因だった。高速上がり差し馬を狙うのは正解も、それがラッキーライラックとは想像できなかった。

$お宝馬 シャドウディーヴァ 11番人気15着 終始後方、何もできず。後方にいた馬がすべて凡走となってしまったペースであるのだが、それにしても動かなすぎ。短期間に2度の滞在競馬が響いた可能性もある。

【次回の狙い馬】
土曜 京都3R 8着 芝千四のスピードに付いて行けず、直線でジリ伸び。距離不足というより、印象からはダート馬ではないか?ということ。母方の血統からしてもその可能性は低くないだろう。次走ダート替わりで狙いたい。

日曜 京都3R 4着 1200mで付いて行けず、1500mで好走してのマイル出走だったが、完全に距離が長くて力尽きた直線だった。これは1400mのスペシャリストと考えて間違いなさそう。次走は場を問わず1400m決め打ちで狙う。

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