「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
【東京新聞杯】チャンプへの挑戦権
2020/2/4(火)
【今週のポイント】
一昨年の勝ち馬は昨年最強の座に就いて退いたリスグラシュー、そして去年の勝ち馬は、その後春秋マイル王に輝き、現役最強マイラーであるインディチャンプ。一気に出世レースとして箔が付いた東京新聞杯。今年は例年に増して多士済々、インディチャンプへの挑戦権を掴みたい一戦だ。
上がり馬ヴァンドギャルド、マイルG1実績がありながらその後雌伏しているクリノガウディー、ケイデンスコールの4歳3頭に注目が集まるが、今年は5,6歳馬も粒揃い。未完の大器サトノアーサーにとってはベストコース。また富士S2着のレイエンダ、ヴィクトリアマイル2着のプリモシーン、そして血統的には、兄姉がこのレースで連対しているレッドヴェイロンも強調したい。
ただし血統的には、父サンデー系が強いという特徴も重視すべき。2015年以降は5勝、2着4回。その中でディープインパクト産駒が2勝、2着4回を占めている。土曜のトレジャーハンティングでは、この辺を軸として本命馬を選びたい。
★土曜小倉11R 海の中道特別 ◎本命馬 グラットシエル 5番人気12着 前走が14キロ増だったので、今回の18キロ減はさほど影響はなかったはず。しかしレースぶりは先行したものの早々にバッタリ止まってしまい、勝ち馬から5秒離された。まともにレースしていないことは明らか。異常が発生していたのではないだろうか。
$お宝馬 トーホウアルテミス 6番人気1着 こちらは文句なし。ブリンカーも効いたのか、積極的に運んで早め先頭、そこから突き放す強い競馬。かなり選択肢が広がる勝利。
★日曜東京11R 根岸S(G2) ◎本命馬 コパノキッキング 1番人気2着 結果論だがマーフィー騎手の言うように、序盤にやや強気な競馬をしすぎて、終い甘くなってしまった。一番強い競馬をしていることは間違いないのだが、相手が悪かったとしか言いようがない。
$お宝馬 ドリームキラリ 10番人気14着 飛ばしたが、意外と付いてこられて突き放せず。こうなると苦しいのは逃げ馬の宿命で大敗も致し方ない。
【次回の狙い馬】
日曜 京都10R 8着 久々でやや太目、しかも外回りの1800mでスローの切れ比べでは、この馬の良さは出ない。血統からは、阪神2000mのような内回りコースで適鞍があれば一気の巻き返しもある。
土曜 東京12R 4着 こちらも合わない舞台を使ってしまった感。東京1800mのような速いコースでかつ上がりが必要な舞台は、この馬には合っていない。冬場の芝だからこそ4着まで伸びてきたが、東京なら2000m以上は必要だし、また中山や中京のようなパワー必須のコースの方が断然向いている。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。