- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
【ダイヤモンドS】スタミナこそがアイデンティティ
2020/2/21(金)
土曜東京11R ダイヤモンドS(G3)
◎本命馬 |
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⑥レノヴァール (牡5、栗東・高野厩舎、横山典騎手) |
菊花賞や天皇賞・春よりも、東京の長い直線を2度経由しての3400mはスタミナの要求値がかなり上回る。切れ負けしていた馬が一気に台頭する舞台だ。ただステイヤーズSの中山では馬力も必要になってくるが、こちらは馬力よりも脚の持続力をスタミナに加えて考慮したいところ。
血統からは、3度制覇したフェイムゲームが稼いでいるとはいえ、のべ12回の出走で4勝・2着2回のハーツクライ産駒を信頼したい。他にもアドマイヤラクティ、ギュスターヴクライらが連対し、カフジプリンスが3着に入っている。
今回は2頭エントリーしているが、牝系がやや短距離寄りのタイセイトレイルより、⑥レノヴァールを上位とした。
母方のスタミナもなかなかのもので、母の父ロイは持続力に富む南米種牡馬、そこに欧州の伝統的な長距離系種牡馬のバリモス、そしてシーホークの系統や、ネヴァーベンドらが絡むという、かなりの長距離血統だ。ハーツクライにこの牝馬の配合なら、イメージにはピッタリである。
$お宝馬 |
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⑬ヴァントシルム (牡6、栗東・須貝厩舎、Mデムーロ騎手) |
ハーツクライに大きな血統的影響を伝えているトニービン、その直系のジャングルポケット産駒。ジャガーメイルがこのレースでも連対している。さらに何といっても昭和のステイヤー工場・メジロ牝系の「ど本流」であるメジロボサツの流れにメジロライアンが入っている。
前走のステイヤーズSは休み明けで坂路仕上げだったが、今回は本来のCW追いを重ねて変わり身も見込めるはずだ。ソコソコ人気でお宝馬になり得るか疑問だが、単勝10倍になっていたらセーフということでお許し願いたい。
相手上位は
①オセアグレイト、⑪タイセイトレイル、⑭メイショウテンゲン。
押さえに
③ポポカテペトル、⑦タガノディアマンテ、⑮バレリオ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。