水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R ダイヤモンドS(G3)

◎本命馬
⑥レノヴァール
(牡5、栗東・高野厩舎、横山典騎手)

菊花賞や天皇賞・春よりも、東京の長い直線を2度経由しての3400mはスタミナの要求値がかなり上回る。切れ負けしていた馬が一気に台頭する舞台だ。ただステイヤーズSの中山では馬力も必要になってくるが、こちらは馬力よりも脚の持続力をスタミナに加えて考慮したいところ。

血統からは、3度制覇したフェイムゲームが稼いでいるとはいえ、のべ12回の出走で4勝・2着2回のハーツクライ産駒を信頼したい。他にもアドマイヤラクティ、ギュスターヴクライらが連対し、カフジプリンスが3着に入っている。

今回は2頭エントリーしているが、牝系がやや短距離寄りのタイセイトレイルより、⑥レノヴァールを上位とした。

母方のスタミナもなかなかのもので、母の父ロイは持続力に富む南米種牡馬、そこに欧州の伝統的な長距離系種牡馬のバリモス、そしてシーホークの系統や、ネヴァーベンドらが絡むという、かなりの長距離血統だ。ハーツクライにこの牝馬の配合なら、イメージにはピッタリである。

$お宝馬
⑬ヴァントシルム
(牡6、栗東・須貝厩舎、Mデムーロ騎手)

ハーツクライに大きな血統的影響を伝えているトニービン、その直系のジャングルポケット産駒。ジャガーメイルがこのレースでも連対している。さらに何といっても昭和のステイヤー工場・メジロ牝系の「ど本流」であるメジロボサツの流れにメジロライアンが入っている。

前走のステイヤーズSは休み明けで坂路仕上げだったが、今回は本来のCW追いを重ねて変わり身も見込めるはずだ。ソコソコ人気でお宝馬になり得るか疑問だが、単勝10倍になっていたらセーフということでお許し願いたい。

相手上位は ①オセアグレイト⑪タイセイトレイル⑭メイショウテンゲン。 押さえに ③ポポカテペトル⑦タガノディアマンテ⑮バレリオ

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