水上学の血統トレジャーハンティング

日曜阪神11R フィリーズレビュー(G2)

◎本命馬
①カリオストロ
(牝3、栗東・加用厩舎、松山騎手)

桜花賞トライアルながら、本番へはほとんど直結しないレース。芝1400mらしくダート要素の強い血統や、あるいはG1が組まれていない、ある意味特殊な距離設定とも言える距離のスペシャリストが幅を利かせるからだ。また1200mで高いパフォーマンスを示していた馬は苦戦することが多い。

ここは①カリオストロ。万両賞の2歳レコード圧勝はいささかやり過ぎ?だったのだが、1400mで高次元の走りを示したのは、やはり母父フジキセキによるものだろう。今は少なくなってしまったが、父か母の父がフジキセキの馬は、以前から芝でもダートでも1400mで弾けてきた。近親にはヒシアマゾン、ヒシナイル、スリープレスナイト、アドマイヤムーンらがいる名門ケイティーズ牝系で、能力の下地はしっかりしている血統でもある。

速い馬場への適性は前走で見せたが、父エイシンフラッシュならパワー対応も問題なしと見込む。馬場への融通はかなり利くタイプで、連軸にふさわしいとみる。

$お宝馬
⑧ソーユーフォリア
(牝3、美浦・高柳瑞厩舎、浜中騎手)

そのカリオストロの近親でもあるのがこの馬だ。マイルの前走では先行してひと息長かったが、1400mでは大きく崩れていない。エピファネイア産駒なので本質は中距離血統であり、スピードは見劣るが、時計が掛かる馬場や展開になれば一気の浮上があり得る。

相手上位は ③フェアレストアイル⑦ヤマカツマーメイド⑭アヌラーダプラ。 押さえに ⑩ヴァラークラウン⑤エーポス⑱エヴァジョーネ

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