水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
ほとんどの馬にとって、初めての2400mで争われるオークスではあるが、この10年は、前走の着順が汚れている馬の巻き返しは至難の業となっている。距離適性云々が杞憂に終わることが多いということだ。

連対馬で見れば、桜花賞組にしても9着、10着馬の巻き返しが2例あるだけで、あとはすべて3着以内から。フローラS組が連対に絡んだ5回も、3着が最低着順。忘れな草賞、スイートピーS組は当然勝ち馬のみ。軸には、どの組からは別にしても、前走3着以内からが無難なのかもしれない。

となれば、堅い決着が多いということになるが、波乱はやはり軽く見られがちなスイートピー組、忘れな草賞組が勝ち切った時。この組の評価は、年により大きく変わってくる。

今年は粒が揃った世代。キャリアこそ浅いが、スイートピーS勝ち馬デゼルの脚は破格だった。これが、桜花賞上位組にどこまで通じるか。今年のオークス展望は、ここが最大のカギとなりそうだ。

★土曜東京11R 京王杯スプリングC(G2) ◎本命馬 ダノンスマッシュ 2番人気1着 レーン騎手が、行く馬がいないとみて逃げの手に。スローに落として33秒1で上がっては後続は為す術なしだった。

$お宝馬 レッドアンシェル 6番人気11着 ロスなく終始6番手。そこから伸びるどころか、バテてもいないのに後続に差された。ペースも確かに合わなかったが、東京のような長い直線ではダメなのかもしれない。

★日曜東京11R ヴィクトリアマイル(G1) ◎本命馬 ノームコア 5番人気3着 やや縦長、6番手といっても先頭から距離がある位置取り。直線は少し外目へ出すと、芝の色の変わり目を追われてよく伸びたが、前残りの馬場もあったし、そもそも相手が悪すぎた。タイミング1つで2着はあっただけに残念。

$お宝馬 コントラチェック 8番人気14着 トロワゼトワルにハナを譲り2番手。思い切って行っていればどうだったかという思いはあるが、それでも無理か。コーナー4つでうまく息を入れながらの逃げ馬なのだろう。

【次回の狙い馬】
土曜 東京9R 9着 押っ付けて予想通りハナへ。僚馬スズカゴーディーの追い込みのこともあるので、こちらも気分良く飛ばした。直線入って手応えはあったが、なかばで止まってしまった。長い直線と1400mもこたえたかもしれない。次走、直線の短い福島や新潟のダートなら押し切り可能だ。

土曜 新潟10R 6着 今回は休み明けも仕上がっていた。出遅れて挽回も中団後ろあたり。そこから直線追われたが、ジリジリとしか伸びなかった。ただ反応がスタートから鈍く、身体よりも中身の勝負気配が整っていなかった感じ。叩かれてスイッチが入れば、次走は古馬混合でもやれる。それだけの力はある馬だ。

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