「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月24日 東京12R ジャパンカップ(G1)
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本命馬◎ドウデュース(1人気) 1着
2週続けてG1突破!
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
【日本ダービー】史上初の大偉業!?
2020/5/26(火)
【今週のポイント】
2強、いや1強なのか。コントレイルが勝てば、デアリングタクトに続く無敗の春2冠馬となり、同一年度での牡牝無敗2冠は日本競馬史上初のこととなる。大偉業をみたいような、しかし予定調和が崩れるのが競馬の醍醐味ではないかと否定したい自分もいて、なかなか厄介なダービーウイークだ。天気の心配が要らない予報であることが救い。
気が付けば、2015年以降はディープインパクト産駒かキングカメハメハ産駒しか勝っていない。今年はキングカメハメハ産駒が不在ならディープのもの?さらにディープ産駒同士で見ても、皐月賞を見ればコントレイルを逆転するのはかなり難しいという感じは正直、ある。ならば2013,14,18年のように、3着の大穴馬を探してヒモ荒れを狙うべきなのか?いや、2着までの浮上はないのか?
そして血統からは、正直、ダービーで連対してきたディープ産駒とコントレイルのイメージは違うところもあるのだ。
Cコース替わりとなる東京、ダービーと言えば近10年で6連対している1枠を引くのはどの馬なのか。ここにコントレイルが入ったら目も当てられない?とにかく思いは千々に乱れる。コントレイルを1着で信じるか、2着もありとするのか。ここが予想のすべてとなりそうだ。
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★土曜京都11R 平安S(G3) ◎本命馬 ロードレガリス 1番人気10着 騎手によれば、ゲート内で耳を絞って出ず。押っ付けて促しても上がっていかず、内にもたれ通しで戦意が全くなかったとのこと。確かにパトロールで見ても、馬が内へ行きたそうにしているシーンが目についた。能力の壁とか出遅れ云々というよりも、メンタルの問題では。全く競馬をしていない。しばらく休ませた方がいいだろう。
$お宝馬 ヒストリーメイカー 10番人気4着 こちらは大健闘。20キロマイナスには驚いたが、馬のシルエットがくっきりしているようにパドック映像では見えた。いつもより折り合って強敵相手に直線ジリジリ詰めており、相手次第ではG3なら勝ち負けになるかもしれない。
★日曜東京11R オークス(G1) ◎本命馬 クラヴァシュドール 3番人気15着 道中は、少し離し気味に逃げるスマイルカナの3馬身くらい後ろのインという絶好のポジション。手応えも良さそうで、鞍上が仕掛けて勝ちに行ったが、残り150mで脚色一杯、そのまま後退してしまった。この程度のペースで崩れるようでは、距離が無理だったというのが一番の敗因なのだろう。また馬体重も減り続けており、一度シッカリ休ませた方がいいのかもしれない。前走大きな不利から無理をして盛り返した反動も大きかったのだろう。
$お宝馬 ホウオウピースフル 10番人気8着 イレコミ目立ち、レース中も折り合うことで精一杯という感じ。やはり2000m以下の馬なのかもしれない。
【次回の狙い馬】
日曜 京都10R 6着 ゲートに入ってから長く待たされてガタガタし出したところで開き、3,4馬身の大きな出遅れ。これで終わってしまった。道中シンガリ付近で砂を被りながら、直線だけで大外ブン回しで追い込んだ。まともなら勝ち負け必至の脚。もったいなかった。ユニコーンSは除外だろうから、次は古馬混合の2勝クラスだと思うが、問題ないだろう。
日曜 新潟9R 1着 終始2番手からいつでも交わせる手応え、早めに逃げたメイショウカササギを交わすと突き放す一方。1勝クラスではものが違った。最終レースの2勝クラスは手薄だったとはいえ、その勝ち時計を0秒8も上回っている。今回が連闘だったので、夏の新潟までひと息入れるのか、続戦するのかは分からないが、ダート1200mならどこの場でも昇級即通用だ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。