「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 12月15日 京都11R 朝日杯FS(G1)
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本命馬◎ミュージアムマイル(2人気) 2着
見事にハマった「連軸推し」!
- 12月7日 中京11R 中日新聞杯(G3)
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本命馬◎ロードデルレイ(1人気) 2着
馬券のチャンスを見逃さない!
【七夕賞】雨夜の七夕の仕切り直し
2020/7/7(火)
【今週のポイント】
7月7日は全国的に曇りや雨となり、せっかくの七夕が台無しとなっている地方も多い。今年はそこから5日遅れで施行される七夕賞だが、馬券ですっきりと仕切り直したいものだ。
毎年小回り巧者が揃い、適性だけではなかなか狙い馬が絞れない。3年前の3着馬ソールインパクト、去年の2着馬で福島は4戦オール連対のクレッシェンドラヴもエントリー。さらに福島4戦4勝とパーフェクトのヴァンケドミンゴ、3戦オール連対で七夕賞といえばのマイネル馬・マイネルサーパスなど、福島巧者が居並ぶ。
また近10年の連対馬のうち、前走2桁着順だった馬が8頭を占めているのだから、どんな狙いも可能だ。ひたすらバットを長く持って、小回り適性に加え、スタミナと馬力の要素も内包した馬をチョイスしたい。先週以上の波乱が見込める一戦、血統トレジャーハンティングでまたしてもバックスクリーンを直撃したいと腕を撫している。
★土曜函館11R TVh杯 ◎本命馬 ザイツィンガー 1番人気10着 想定外の出遅れ、直線まで包まれて前が空かず。内をコースロス避けて上がってきたが、前が空かずに外へ持ち出すのに手間取り、短い直線ではここまでだった。全く力を出せていない。もったいないレース。
$お宝馬 ゼセル 12番人気15着 大外から押っ付けてハナ、最内から主張してきたアスタールビーと競る形になり、アスターは粘れたがこちらはバタバタ。大外から無理をした分だろう。
★日曜福島11R ラジオNIKKEI賞(G3) ◎本命馬 ディープキング 5番人気3着 スタートで安めを売り、寄られて下がってしまい、そこから中団まで巻き返す。道中はロスを避ける立ち回りで直線は内目からじわじわ外へ出し、しぶとく伸びて2着馬に迫ったところがゴール。間違いなく2着は取れた脚色だった。小回り型ディープとして、今後も持続力を見せてくれそう。
$お宝馬 バビット 8番人気1着 同脚質馬が何頭かいたが、敢然とハナへ。途中で引っ掛かったグレイトオーサーに絡まれたが、落ち着きとスタミナが違った。同じナカヤマフェスタ産駒のガンコの逃げを見るような頑健な逃げ方。前走でも非凡な勝負根性を見せていたが、今回は一目散で圧倒。今後も楽しみな存在。
【次回の狙い馬】
土曜 阪神6R 3着 新馬戦だった。行き脚つかず、後方から進み、4角で内へ入ってロスをスルスルと詰めて上昇、そのまま伸びきってゴール。もっさりしていた前半はいかにも新馬といった感じで、これでスイッチが入れば、次走は楽に勝ち負けとなりそう。ダート1200mか1400mで。
日曜 福島5R 4着 新馬戦。メンバーが揃って好レースとなった。最内枠から先行、ロスなく進んで折り合いも良く、完成度が高い。直線は強い上位馬に届かずも、あと一息で3着まで伸びた。器用で、2歳戦のうちならこの完成度だけで戦える。次走は勝ち負けだろう。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。