水上学の血統トレジャーハンティング

土曜新潟11R 越後ステークス

◎本命馬
⑨アイオライト
(牡3、美浦・武藤厩舎、武藤騎手)

新潟は金曜夕方から雨、土曜未明にいったん止む予報だが、その後午後からまた降り出すことになっている。金曜夜の雨の量がかなりまとまったものとなりそうで、道悪は避けられない模様。ただ、新潟ダートはもともと砂質がかなり軽く、良馬場でも道悪でも、それほど時計の出方が変わらない。1800mで時計半分速くなる程度だろう。とはいえ水が浮けば一変するのだが……。

いずれにせよ、1200mはスピード比べ。ただここは逃げたい馬がとにかく多い。もちろん後方一気では届かないが、俗に「新潟は前有利」と言われるほどには偏らないとみる。狙うは先行後ろから差せる⑨アイオライトだ。

このクラスまで来ると、パワー比べでは3歳馬はまだ古馬にヒケを取ることも多いのだが、スピード競馬なら別だ。54キロの利もある。

前走は骨折明けの遠征競馬で大敗は度外視。叩かれてピリッとすれば、2歳暮れの時点で古馬2勝クラスの時計を出していた馬だ。この相手なら十分通用する下地はあるし、また芝でも前に行けるほどスピードもある。

数少ないローレルゲレイロ産駒で、母系はイットーにさかのぼる荻伏牝系。ハギノカムイオー、ハギノトップレディ、ダイイチルビーが近親で、昭和の「華麗なる一族」だ。梅雨の気候、負荷の掛かる展開に強い在来血統、タフさとしぶとさは随一とみる。

$お宝馬
⑥スナークスター
(せん4、栗東・川村厩舎、鮫島駿騎手)

展開を踏まえると、中団あたりから突っ込んでくる人気薄が面白い。この馬が該当とみる。2走前の昇級戦は勝ちに動いて最後失速も、クラス2戦目の前走はしっかり勝ち切った。今回は昇級でクラス慣れへの不安はあるが、展開の利と、相手のレベルがさほど高くないこと、54キロのハンデで相殺できるだろう。

兄はダート短距離で現オープンのスナークライデン、母は1000万で活躍し、短距離から中距離まで走ったスナークヒロインで、新潟ダート1200mでも僅差3着があった。

相手上位は ⑩シスル④ジェネティクス。 押さえに ⑮ロンドンテソーロ⑤マラードザレコード⑫ゲキリン

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