「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 12月15日 京都11R 朝日杯FS(G1)
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本命馬◎ミュージアムマイル(2人気) 2着
見事にハマった「連軸推し」!
- 12月7日 中京11R 中日新聞杯(G3)
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本命馬◎ロードデルレイ(1人気) 2着
馬券のチャンスを見逃さない!
裏をかいて前残り
2015/1/16(金)
土曜中山11R ニューイヤーS(芝1600m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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③マイネルディアベル (牡4、美浦・大和田厩舎、柴田大騎手) |
ここは一見逃げたそうな馬が揃い、差し追い込み有利に映る…が、フェスティヴタローは近走行けないし、アーデントはテンのダッシュは鈍い。前走も道悪だから逃げただけ。ミナレットはテンが速くない。ランリョウオーの前走も一種の奇策であり、結果を出せない逃げだったので、今度は大外でもあり控えるだろう。
となれば、最内のペイシャフェリスがダッシュ力でハナ、ルナがすんなり2番手で、意外と隊列は早く決まり、落ち着いたレース(スローという意味ではない)になるのではないか。それなら、堅くなってきた馬場を考えると、意外と前が止まらないとみる。
①ペイシャフェリスの逃げ切りも考えたが、前の2頭を見る位置で一番スムーズに進められそうな③マイネルディアベルの方が信頼度は上だろう。マイルは全て着外だが、その内一度は朝日杯FSの小差4着、他は道悪と馬場に泣いた中京記念、鞍上の乗り方がチグハグだったNHKマイルC、そして休み明けと、敗因はハッキリしていて、マイルがダメと決めつけるのは早計だ。
母方はトニービン×ディクタスで問題なし。父はナイキアディライトで、南関の超一流馬だったが、距離は2000m以下ならオールマイティだったし、その父はディアブロだからタイキシャトルらと同系。マイルが問題ないであろうことは血統からも裏付けられる。血統的にダート要素が必要な冬場の中山芝でもあり、ここは復活のチャンスだろう。
相手として買いたいのは①ペイシャフェリス、⑨ルナ、⑥サトノギャラント、⑩アルフレード。あとは押さえで⑫ウインマーレライ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。