水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R 共同通信杯(G3)(芝1600m)

◎本命馬
⑪ダノンメジャー
牡3、栗東・橋口厩舎、横山典騎手

本来なら、前走破格のパフォーマンスを見せたドゥラメンテでどうしようもないはずのレース。しかし、あれだけの走りを見せたあとの中1週、社台らしくない強行軍がどうにも腑に落ちない。スケールには敬意を表しつつも、今回は対抗までとする。

このレースは、オープンでの実績馬が過去10年見渡しても圧倒的に優勢で、しかも不思議とディープインパクト産駒が2,3着止まりになるという面白い傾向が出ている。持続力が問われるDコース、そしてこの時期の芝ということもあるのだろう、パワーに寄せた血統が好走しやすい。

ならば主役に採るのは⑪ダノンメジャーだ。ダイワメジャー産駒は1回東京の芝では複勝率が約4割、特別戦に限れば5割に達する。
母はドイツ種牡馬のアザムールにフランス牝系の配合で、しかもそれでいながら北米主流血統も散りばめられたとてもバランスの良い血統。堅実さには欠けるかもしれないが、ジワジワ加速して行けるコースなら力を出す。まさに今の東京にはピッタリだ。

$お宝馬
⑤ミュゼエイリアン

前走は敢えて前に行ったが、目標にされたことと、初めての展開で折り合いを欠くシーンもあった。福島戦の印象から、小回り向きと思っていたが、どうやら本質は器用さがなく広いコース向きなのかもしれない。父スクリーンヒーロー自身も本領は東京だった。母の父は無条件で買いのエルコンドルパサーだし、もう一度見直したい。もちろんベリーにも期待。

あとは当然⑧ドゥラメンテ③アヴニールマルシェ、押さえで①リアルスティール⑩アンビシャス、3着候補で⑥ソールインパクトまで。