![水上学の血統トレジャーハンティング](https://www-f.keibalab.jp/img/yosou/treasure/tit_treasure2.jpg?1644978797)
- 2月9日 東京11R 東京新聞杯(G3)
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本命馬◎ボンドガール(2人気) 2着
展開も乗り方もダブルで読み切り!
- 2月2日 京都11R シルクロードS(G3)
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本命馬◎エイシンフェンサー(9人気) 1着
人気薄の素質をズバリ見抜いた!
ひたすらスタミナ、今年はコレ
2015/2/20(金)
土曜東京11R ダイヤモンドS(G3)(芝3400m)
◎本命馬 |
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⑪シャンパーニュ 牡4、栗東・加用正厩舎・酒井学騎手 |
このレースは、3000m級のレースといっても、天皇賞(春)や菊花賞のようなスピードの持続力が求められるわけではなく、かといってステイヤーズSほどのパワーが求められるわけでもない。スタミナと、スピードではなく単調な脚の持続力。これが重要なレースだ。
去年はフェイムゲーム本命で、幸運にも快哉を叫ぶことができたが、連覇を目指す今年は58キロで大外枠。相手どころに回し、妙味ある伏兵から入ってみたい。
長距離戦でもあり、軽ハンデ馬に注目。51キロの⑪シャンパーニュは、血統面からまさにこのレース向きと判断した。
このレースは、アドマイヤモナーク、フォゲッタブル、キタサンアミーゴ、ギュスターヴクライ、アドマイヤラクティ、ジャガーメイル、フェイムゲームと、グレイソヴリン系の血を強く受けている馬の好走が目立つ。シャンパーニュは父チチカステナンゴがこの系統で、しかも母方にもグレイソヴリンが入っている。さらに叔父のギュスターヴクライが3年前の2着馬。
チチカステナンゴ産駒は、まさに単調な脚を持続力とパワーが売り物で、軽い芝での上がり比べには弱いが、今回のような舞台なら崩れにくい。
$お宝馬 |
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⑦カムフィー |
こちらはオーソドックスなステイヤー種牡馬のダンスインザダーク産駒。おまけに母がノーザンテースト×リアルシャダイの古いステイヤー配合だ。引退厩舎でもあり、ここは一発あっていい。
相手上位は当然⑯フェイムゲームと⑮ファタモルガーナ。そして③ネオブラックダイヤ、④タニノエポレット、⑬アドマイヤフライト、②ステラウインド、⑨ニューダイナスティと押さえる。なおラブイズブーシェは、復帰戦が延び延びになったことと、距離にもやや不安を感じる。
※なお明日の当コラムでは、小倉大賞典を取り上げます。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。