「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 1月19日 中京11R 日経新春杯(G2)
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お宝馬$マイネルエンペラー(7人気) 3着
斤量&血統の合わせ技一本!
- 1月5日 中山11R 中山金杯(G3)
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本命馬◎ボーンディスウェイ(8人気) 3着
お宝馬$マイネルモーント(6人気) 2着
上がりが掛かるアーリントンC
2015/2/27(金)
土曜阪神11R アーリントンC(G3)(芝1600m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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②ナイトフォックス (牡3、美浦・大竹厩舎、武豊騎手) |
開幕週で芝を長めに設定してくるのが、スローでも上がりが掛かる理由と思われる。だからかなりパワーが必要だ。
この傾向に照らすと、最も面白いのは②ナイトフォックスだ。2走前、35秒台の上がりでメンバー中最速、しかも差し切ったというのがいかにもこのレース向き。さらに前走は2番手を立ち回ってしっかり抜け出し、自在性がある。
サクラバクシンオー産駒はマイルは実は得意だし、なによりこの馬の場合は祖母の兄がナリタブライアン、ビワハヤヒデ、近親にキズナという良血だ。休み明けの未勝利戦でソールインパクトと接戦しており、能力の下地も十分。連勝中にしては意外と人気の盲点のようで、妙味ありだろう。
相手筆頭は、同じくサクラバクシンオーの血を引くショウナンカンプに、母の父が同じサンデーサイレンス系という近似配合⑫ナリタスターワン。以下⑨エイムハイ、④アルマワイオリ、⑦ネオスターダム、⑩ネオルミエール。そして①ナヴィオンは押さえ程度。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。