プロ野球・中日ドラゴンズを自由契約となったオネルキ・ガルシア投手が、我らが阪神タイガースへの入団決定的というニュースが入ってきた。今年は夏以降イマイチの成績だったものの、今季13勝をマークし、何より阪神に足りない先発左腕。意味のある補強となりそうだ。

ガルシア投手の対セ・リーグ チーム別防御率を見ると、宿敵・巨人相手になんと防御率1.80という素晴らしい数字を残している。球場別でも巨人の本拠地・東京ドームでは防御率0.56。阪神が苦手とするナゴヤドームでも防御率2.20なのは心強い。心配なのは屋外球場の成績。

ガルシア投手の主な屋外球場防御率
ヤクルト本拠地・神宮球場…3.86
DeNA本拠地・横浜スタジアム…3.86
広島本拠地・マツダスタジアム…5.40
阪神本拠地・甲子園球場…7.20

と、いずれも芳しくない成績。導入するのではと言われるラッキーゾーンの前に、甲子園に屋根を付けるほうがチーム力アップに繋がるかもしれない。昨年課題だった先発陣は西投手も補強していることで、厚みを増した。残るは繋がらない打線の強化。優良助っ人外国人の加入に期待したい。


日曜阪神11R・朝日杯フューチュリティS はこちらの動画も参考にしていただきたい。



さて、その朝日杯FSだが、なんといっても注目は牝馬ながら人気の中心となるグランアレグリアだろう。新馬戦、そして前走のサウジアラビアRCの内容、時計は素晴らしいもので、実力はメンバーナンバーワン。ただ新馬戦は15頭立ての14番枠、前走は8頭立ての少頭数で、まだ多頭数で揉まれた経験が足りない。前走掛かる素振りを見せていたように、テンションが高い一面のある馬で、引いた枠は2枠2番。内枠に入ってしまった。ハナに立てば揉まれる心配がないとはいえ、距離延長の先行馬たちに競りかけられる可能性もある。実力は認めつつも▲評価としたい。

阪神外回りに変わって4年。長い直線に加え、最後に急坂が待ち受けていることから、朝日杯FSのラスト1Fはガクンとラップが落ちる。必要なのはラスト粘りきる持続力。母父にスタミナ血統を持つ馬がこのレースでは強い。実際近4年を見てみると、

14年アルマワイオリ 14番人気2着
(母父ピルサドスキー…ジャパンC)

14年クラリティスカイ 3番人気3着
(母父スペシャルウィーク…日本ダービー)

15年リオンディーズ 2番人気1着
(母父スペシャルウィーク…日本ダービー)

16年ボンセルヴィーソ 12番人気3着
(母父サクラローレル…天皇賞・春)

17年ステルヴィオ 3番人気2着
(母父ファルブラヴ…ミラノ大賞)

17年タワーオブロンドン 2番人気3着
(母父ダラカニ…凱旋門賞)

と、2400m以上のG1で活躍した馬を母父に持っている好走馬は多い。今年はその中から◎エメラルファイトを狙ってみたい。父は阪神芝マイルG1を得意とするクロフネ、母父は日本ダービー馬スペシャルウィーク。クロフネ×スペシャルウィークの組み合わせは2014年3着のクラリティスカイと同じ。

2走前の4着に敗れた札幌2歳Sはメンバーの揃った1戦で、勝ったニシノデイジーは続く東京スポーツ杯2歳Sを、3着クラージュゲリエは続く京都2歳Sを制している。上位3頭中2頭が次走重賞勝利とハイレベルだったこのレースで、エメラルファイトは大外を回すロスがありながら4着だった。中身は濃い。

前走のアイビーS3着後、騎乗した石川騎手が「距離が少し長い」と言っていたように、1800mではラスト1Fが甘くなる。距離短縮効果は相当大きいと見る。

欠点の少ない配合パターンのアドマイヤマーズ、雨が降って時計が掛かるようなら母父にスタミナ血統タマモクロスを持つマイネルサーパスあたりも購入しておきたい。

◎エメラルファイト
〇アドマイヤマーズ
▲グランアレグリア
☆マイネルサーパス
△①、③、④、⑪、⑭


中山11R・ディセンバーSは近5年の3着以内馬の血統を見ると、ブライアンズタイムなど、とにかくロベルトの血を持っている馬が多い。セイクリッドバレー、レッドレイヴン、スピリタス、スーパームーン、ツクバアズマオー……。昨年も母父ロベルト系のマイネルハニー、ゲッカコウがワンツー。近5年のレース上がり3F平均タイムは35.6。1800mとは思えないレベルで上がりが掛かるため、持続力を武器とするロベルトの血が活きやすい。

今年ロベルトの血を持っている馬はマイネルハニー、ゲッカコウ、ダイワリベラルの3頭。ここから昨年の覇者◎マイネルハニーを狙う。前走の福島記念は1000m通過タイム57.6秒という超ハイペースで、内ラチ沿いにいた馬が3着以内を独占するレース。11番枠のマイネルハニーは内ラチ沿いを確保するどころか、いつものような先行策も取れなかった。8着も仕方ないところだろう。

今回はメンバーが弱化。何より単騎逃げが見込める。58キロと重斤量を背負うが2走前のオクトーバーSは58キロで2着に踏ん張っている。マイペースで行ければ斤量は克服可能だろう。


平場からは合計3鞍取り上げる。まずは中山3R・2歳未勝利の◎キンジトー。よく引っかかる馬で、前走は最内枠ながら前に壁を作るまで時間が掛かり、盛大に引っかかってしまった。それでも直線でしぶとく踏ん張って3着を確保したように、力はある。今回再び最内枠に入り、前に壁を作れそうなメンバー構成。上がり3F最速の末脚を一度しか使ったことがないように、スローペースの末脚比べになる東京から、持続力が問われる中山コースに替わるのもプラスだ。

加えて今開催の中山芝で、ヴィクトワールピサ産駒は好調。先週も未勝利戦ながら、4番人気のベストオンアースが2着。新馬戦ではスカイシアターが8番人気で勝利を挙げていた。血統的に今の中山芝はフィットしているのだろう。落ち着いて運べれば力は上位だ。

引っ掛かると言えば、中山8R・3歳500万の◎オールデンもまた、よくレース中に頭を上げている。前走もスタートして300m過ぎから頭を上げ始め、口を割るシーン。世界的名手であるモレイラ騎手が苦心するほど引っかかっていた。それでも残り300m手前で先頭に立つと、いったんは完全に抜け出し、残り50mまで先頭を守り続けた。力はこのクラスでも上位である。今回は中山ダート1200mに距離短縮。このメンバーでペースが緩むことは考え辛い。

土曜の中山ダートはハイペースでも前が残るシーンが散見されたが、これは向正面が追い風で、直線が向かい風となることにより、先行馬たちに対する序盤の負荷が緩く、差し馬が4コーナーから向かい風の影響を受け差し込みにくくなったことも大きな要因。天気予報を見る限り、日曜中山の風向きは土曜と異なるため、さすがに土曜ほど前が有利にはならないのではないか。時計の速い決着に対応できればこのクラスは突破できるだけの力はある。

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