競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方＆海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【大阪杯・結論】狙うは『模擬大阪杯』を勝ったアノ馬！
2019/3/30(土)
まさかのサヨナラ勝ちであった。昨日29日金曜日のプロ野球開幕戦、阪神ーヤクルトの1戦は延長11回、鳥谷敬内野手が三塁打で出塁すると、最後はヤクルトの守護神石山泰稚投手の暴投で劇的な決着。2ー1で我らが阪神タイガースが接戦をモノにした。
勝った瞬間阪神ベンチにカメラが向けられ、一番喜んでいたのは今季から就任した矢野監督であった。以前からファン目線のコメントも多いが、ガッツポーズし飛び跳ねるなど、完全にファンのような喜び方である。その際足をくじいたのはご愛嬌だろう。次々と出てくる中継ぎはある程度の安心感があり、投手王国を予感させるものであった。
問題は打線である。1点目はルーキーの木浪聖也内野手と近本光司外野手によるもの。2点目は鳥谷内野手のスリーベースがあったとはいえ、ワイルドピッチでのものだ。一体昨年からいる野手は昨年と何が変わったのか、まだこちらに伝わってくるものはない。今日も勝ったとはいえ、スコアの1ー0は本日行われたサッカーJ2・ジェフ千葉VSアビスパ福岡と同じである。
このままではコラムの内容の9割が阪神タイガースの話で終わりそうなので、早速日曜の中央競馬の話に移りたい。何度も言っている気がするが、当コラムは競馬コラムである。
阪神11R・大阪杯は内回り、加えて直線にのG1ということで持続力が求められる。昨年はテンから緩めだった流れをスワーヴリチャードが早めにマクり、中盤から11秒台が並ぶラップとなった。今年は早めにペースを上げていきたいキセキがいる。跳びが大きいだけに内回りのコーナーでペースを上げ始める可能性は小さく、向正面からペースが上がると読みたい。
2018年大阪杯のラップは
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6
昨年の阪神2000m重賞で同じように中盤からペースの上がったレースがあった。 12月に行われたチャレンジCである。
12.7-11.4-12.3-11.8-11.5-11.7-11.7-11.7-11.5-12.0
後半こそ大阪杯のほうが速いものの、11秒台が断続的に刻まれ、持続力を求められる流れだった。『模擬大阪杯』と呼べるくらいの中身の濃さである。そんなチャレンジCを2着に3馬身差つけて圧勝したのが◎エアウィンザー。
搭載しているエンジンは兄のエアスピネル以上のモノを持ちながら、昔は気性面が幼く、馬を抜かない、並んでも気を抜く、先頭に立つとソラを使うなど、非常に乗り難しい馬であった。ところが昨年のむらさき賞でこれまでとは違うレースぶりで完勝。以降は使うごとに馬が良くなっている。
兄のエアスピネルよりキングカメハメハに似ており、エアシャカールなどを輩出しているアイドリームドアドリーム一族の中では使いつつ更に良くなるほう。金鯱賞より状態はいいはずだ。キセキが逃げるレースはキングマンボ持ちが強く、キングマンボはこのレースと相性が悪くない。
硬い良馬場なら軽視予定だったブラストワンピースは土曜の雨がプラスに働きそう。サングレーザーは状態がどうかもこのレースは札幌2000m実績馬も走りやすいだけに、買い目に加えておきたい。
◎エアウィンザー
〇ブラストワンピース
▲ペルシアンナイト
☆サングレーザー
△アルアイン、エポカドーロ、キセキ、ステルヴィオ
中山11R・船橋Sは近5年、良馬場の平均勝ち時計が1.07.8。土曜のダービー卿CTが1.31.7で決まったように、中山芝はなかなか時計が速い。土曜の夜の雨予報も決して大雨ではなく、今年も良馬場、1分7秒台の決着が見込まれる。◎は1分7秒台で3着以内がある4頭の中からチョイスしたい。
◎ショウナンアエラの前走アクアマリンSは道中3番手を追走し、外から押し上げる形。直線でもしぶとく脚を伸ばし3着以内…と思われた直線残り200m付近で、内のイサチルホープが外に斜行。その影響を受けたアッラサルーテに進路を塞がれる不利を受けてしまった。落馬寸前の不利であり、10着も参考外の結果である。
中山芝1200mは(2.3.2.5)と得意舞台。2走前の11着も結果が出ていない1400mのもの。気にしなくていいだろう。外枠からスムーズに回ってくることができれば結果も変わるはずだ。
その他のレースからは合計2レース取り上げる。
まずは阪神4R・3歳未勝利の◎イグナーツ。デビューから2戦は2000mを使われているものの、中団から伸びずバテずというレースが続いている。母のラフアウェイは短距離でオープンまで出世した馬で、叔父のブライトラインは現役時代1400mのファルコンSを勝ち、マイルのニュージーランドTなどで3着のある馬。
そう考えればイグナーツがここ2戦中距離で伸びきれないのは納得。今回は距離短縮で外回りのマイルコースに替わる点は大きなプラスだろう。馬場は少々緩そうだが、母母父にサドラーズウェルズ系キングオブキングスなど重厚な血統を抱えており、対応できないことはないのでは。
勝った瞬間阪神ベンチにカメラが向けられ、一番喜んでいたのは今季から就任した矢野監督であった。以前からファン目線のコメントも多いが、ガッツポーズし飛び跳ねるなど、完全にファンのような喜び方である。その際足をくじいたのはご愛嬌だろう。次々と出てくる中継ぎはある程度の安心感があり、投手王国を予感させるものであった。
問題は打線である。1点目はルーキーの木浪聖也内野手と近本光司外野手によるもの。2点目は鳥谷内野手のスリーベースがあったとはいえ、ワイルドピッチでのものだ。一体昨年からいる野手は昨年と何が変わったのか、まだこちらに伝わってくるものはない。今日も勝ったとはいえ、スコアの1ー0は本日行われたサッカーJ2・ジェフ千葉VSアビスパ福岡と同じである。
このままではコラムの内容の9割が阪神タイガースの話で終わりそうなので、早速日曜の中央競馬の話に移りたい。何度も言っている気がするが、当コラムは競馬コラムである。
阪神11R・大阪杯は内回り、加えて直線にのG1ということで持続力が求められる。昨年はテンから緩めだった流れをスワーヴリチャードが早めにマクり、中盤から11秒台が並ぶラップとなった。今年は早めにペースを上げていきたいキセキがいる。跳びが大きいだけに内回りのコーナーでペースを上げ始める可能性は小さく、向正面からペースが上がると読みたい。
2018年大阪杯のラップは
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6
昨年の阪神2000m重賞で同じように中盤からペースの上がったレースがあった。 12月に行われたチャレンジCである。
12.7-11.4-12.3-11.8-11.5-11.7-11.7-11.7-11.5-12.0
後半こそ大阪杯のほうが速いものの、11秒台が断続的に刻まれ、持続力を求められる流れだった。『模擬大阪杯』と呼べるくらいの中身の濃さである。そんなチャレンジCを2着に3馬身差つけて圧勝したのが◎エアウィンザー。
搭載しているエンジンは兄のエアスピネル以上のモノを持ちながら、昔は気性面が幼く、馬を抜かない、並んでも気を抜く、先頭に立つとソラを使うなど、非常に乗り難しい馬であった。ところが昨年のむらさき賞でこれまでとは違うレースぶりで完勝。以降は使うごとに馬が良くなっている。
兄のエアスピネルよりキングカメハメハに似ており、エアシャカールなどを輩出しているアイドリームドアドリーム一族の中では使いつつ更に良くなるほう。金鯱賞より状態はいいはずだ。キセキが逃げるレースはキングマンボ持ちが強く、キングマンボはこのレースと相性が悪くない。
硬い良馬場なら軽視予定だったブラストワンピースは土曜の雨がプラスに働きそう。サングレーザーは状態がどうかもこのレースは札幌2000m実績馬も走りやすいだけに、買い目に加えておきたい。
◎エアウィンザー
〇ブラストワンピース
▲ペルシアンナイト
☆サングレーザー
△アルアイン、エポカドーロ、キセキ、ステルヴィオ
中山11R・船橋Sは近5年、良馬場の平均勝ち時計が1.07.8。土曜のダービー卿CTが1.31.7で決まったように、中山芝はなかなか時計が速い。土曜の夜の雨予報も決して大雨ではなく、今年も良馬場、1分7秒台の決着が見込まれる。◎は1分7秒台で3着以内がある4頭の中からチョイスしたい。
◎ショウナンアエラの前走アクアマリンSは道中3番手を追走し、外から押し上げる形。直線でもしぶとく脚を伸ばし3着以内…と思われた直線残り200m付近で、内のイサチルホープが外に斜行。その影響を受けたアッラサルーテに進路を塞がれる不利を受けてしまった。落馬寸前の不利であり、10着も参考外の結果である。
中山芝1200mは(2.3.2.5)と得意舞台。2走前の11着も結果が出ていない1400mのもの。気にしなくていいだろう。外枠からスムーズに回ってくることができれば結果も変わるはずだ。
その他のレースからは合計2レース取り上げる。
まずは阪神4R・3歳未勝利の◎イグナーツ。デビューから2戦は2000mを使われているものの、中団から伸びずバテずというレースが続いている。母のラフアウェイは短距離でオープンまで出世した馬で、叔父のブライトラインは現役時代1400mのファルコンSを勝ち、マイルのニュージーランドTなどで3着のある馬。
そう考えればイグナーツがここ2戦中距離で伸びきれないのは納得。今回は距離短縮で外回りのマイルコースに替わる点は大きなプラスだろう。馬場は少々緩そうだが、母母父にサドラーズウェルズ系キングオブキングスなど重厚な血統を抱えており、対応できないことはないのでは。
中山6R・3歳500万の予想は
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プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。
