まれにこういうことがある。昨日の我らが阪神タイガースVSヤクルトスワローズの一戦は、大山悠輔内野手が2打席連発、中谷将大外野手も2打席連発、計5本のホームランを放って13-5で快勝した。1試合1点、2点はザラ、サッカークラブのスコアと見間違うレベルで点が取れない阪神だが、たまにこのような出血大サービスセールが存在する。

『上向きの猛虎打線!』という活字が今朝のスポーツ紙に躍っていたものの、今日の相手は読売ジャイアンツの菅野智之投手。とてもではないが攻略はできそうにないと予想し、実際5回まで0点に抑えられ続け、ホームランも2本浴びて大敗モードだ。

菅野投手相手に打てないことはまあ仕方ないとしよう。仕方なくはないが。問題は守備。冗談のような守備が続き、一体3月のキャンプで何をどう練習してきたのか、ショートを守っている人に聞いてみたいものである。


完敗ムードの阪神タイガースの話はどうでもいいとして、今週もまた中央競馬の話に移ろう。


福島11R・福島牝馬Sは上がりが掛かり、持続力が問われやすい福島芝1800mで行われる。ここ2年で違うメイショウサムソン産駒3頭が3着以内に入っているのがいい例だ。ただだからといって今年もメイショウサムソン産駒を狙うのは味気ない。

近5年の3着以内馬の母父をよく見ると、エーピーインディ、ワイルドアゲイン、ブライアンズタイム、インエクセス、クロフネと、アメリカ血統を持っている馬が多い。アメリカのダートは小回りが多く、持続力勝負になりやすい点が福島牝馬Sと共通しているため、傾向が似通るのだろう。

今年気になるのは◎ランドネ。父は福島中距離と相性のいいロベルト系出身のブレイム。母父はアメリカダート血統の代表格であるエーピーインディと、いかにも福島の上がりの掛かるレースが得意そうな配合だ。前走の中山牝馬Sでは控えて競馬したところ前が壁になり、ほとんど追うこともなく13着に敗れてしまった。絶対ハナ、というタイプではないが、もう少し積極的な競馬ができれば結果は違うだろう。

気性面の成長によってここ2戦見違えるように内容が良くなったダノングレースは、昨年この舞台で行われた西郷特別を完勝しており、有力候補の1頭だろう。穴っぽいところではランドネ同様ダート血統を母系に持つ>カワキタエンカミッシングリンクあたりまで押さえておきたい。

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東京11R・オアシスS。今年は先行馬がそれなりに揃った。過去10年のオアシスSで、前半3F通過タイムが34.5を切ったのは計5年。3着以内馬の血統を見ると、父はサウスヴィグラスやキングカメハメハとスピードのある種牡馬の名前が並んでいるが、母父の欄にはトニービン、アンバーシャダイ、ジェネラス、ホワイトマズルと、日欧のスタミナのある種牡馬の名前が並ぶ。テンに速い場合、最後まで伸び続ける末脚が求められることから、必然的にスタミナ血統が有利になってくるのだろう。

サングラスは父がスピードのあるスタチューオブリバティで、母父はご存知菊花賞馬ダンスインザダーク。淀みないペースのオアシスS向きの血統構成と言える。前走のポラリスSは出遅れで最後方となり、4コーナーで外に出すも、前の馬が進路に入ってきたことで行き先がなくなり、200m近く追うことができなかった。

今回は舞台が東京のダートマイルに替わる。昨年このレースに参戦した際は10着だったものの、35.6-36.2というスローペースに巻き込まれてしまったもので、持ち味を活かし切れなかった。前が飛ばして末脚が活きる流れなら活路は開けていい。


京都11R・彦根Sは開幕週に移って今年で4回目。16年、18年は開幕週にも関わらず差し馬が複数馬券になるなど、そこまで開幕週らしい前有利の決着にはなっていない。これは前半3Fが33秒台であったことも影響している。開幕週は前有利というジョッキーたちの感覚がペースを速くするのだろう。

今年メンバーを見渡すと、意外と先行馬が少ない点が気になる。ここ2走で逃げたのはエンゲルヘンとイサチルホープだけ。流れが比較的緩やかだった17年の彦根Sは、開幕週ということで内にいた馬たち有利のレースとなり、馬番5番→4番→1番の3頭で決着していた。今年の彦根Sは内枠を中心視するのが正解かもしれない。

いかにも短縮が合いそうなレッドアンシェルだが、人気だけにそれはそれでつまらない。ということで◎キアロスクーロ。気性面に不安のあるタイプで、何も考えさせない短距離が合う。集中力を欠きにくい内枠なのも〇。馬群を捌けるタイプで、京都の内枠での好走歴も豊富である。

今こうして書いてみて気づいた。3場メインのうち、2場で◎がスタチューオブリバティ産駒だ。だから何だという話だが、記念日ということでケーキでも買って帰りたい。


その他のレースからは合計2R挙げる。


まずは京都6R・3歳500万の◎カネコメアサヒ。これまでの3着以内2回は小倉、京都という馬で、430kg台の牡馬にしては小柄な体格を考えると、直線が平坦なコースが合う。前走もレース振りとしては悪くなかったが、直線バッタリ脚が止まってしまった。豊富なスピードが武器の馬で、1400mよりは1200mのほうが合うのだろう。

今回は阪神のダート1400mから京都ダート1200mに距離短縮する。条件としては大幅に好転しており、巻き返す可能性はある。


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