競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【インターナショナルS】急成長!強力3歳馬相手でも通用の可能性十分!
2024/8/20(火)
インターナショナルステークス
(G1・芝2050m)
8月21日(水) 23:35発走 ヨーク競馬場
日本馬の評価
△ドゥレッツァアクシデントもあり大敗してしまった天皇賞・春以来の実戦。休み明け自体はそこまで苦にせず、3000mの菊花賞を勝ったとはいえ掛かりやすい側面を考えれば距離短縮も歓迎材料だろう。ただいくら休み明けを苦にしないとはいえ、間隔の開いた海外遠征は不安。
外国馬の評価
◎ブルーストッキングヨーク競馬場はとにかく直線が長く、適性面も重要になってくるコース。ブルーストッキングは3走前にこの舞台で5頭立ての少頭数ながら直線独走、2着に6馬身差つけて圧勝した。前走の"キングジョージ"も直線内にモタれながら2着と確実に力をつけている。斤量が更に軽くなる今回はチャンスがありそうだ。
◯シティオブトロイ
英国ダービー、エクリプスSを連勝中で今回も人気を背負う立場となる。エクリプスSはゴーストライターが3着に入ったように決してレベルが高いレースだったとは言えないものの、斤量面の恩恵があるだけに評価は落とせない。タタソールズゴールドCを勝ったホワイトバーチが回避するなどして古馬路線も決して強力ではないだけに、3連勝は十分ありうる。
▲アルフレイラ
ヨークの2050mで2勝を挙げるコース巧者。スローペースの中で長く脚を使えるタイプ。プリンスオブウェールズSは進路をカットされかけてしまい一度脚が鈍ったものの、そこからまた伸び返して4着を確保。この内容が秀逸。スムーズに運べれば上位も狙える。
☆アンビエンテフレンドリー
斤量面で利のある3歳馬。英ダービー2着、愛ダービー3着とコースを問わず、相手を問わず安定して走れるのが魅力の1頭だ。2走前の英ダービーはシティオブトロイに完封負けしたものの、距離短縮は実はプラスの可能性がある。
△ザケラム
2走前のフランス・ガネー賞は逃げる形にもなってしまって直線下がっていって8着だったものの、溜める形に戻した前走のプリンスオブウェールズSは2着と一変した。ただロスなく運べた分の割引が必要。ヨークで力勝負になるとやや分が悪そう。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。