香港カップ[芝2000m、日本時間17時40分発走]
香港カップ出走馬
(左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
①10 ルクセンブルク R.ムーア
②7 ロマンチックウォリアー J.マクドナルド
③6 プログノーシス 川田将雅
④11 ローシャムパーク D.レーン
⑤2 ヒシイグアス J.モレイラ
⑥8 マネーキャッチャー K.リョン
⑦3 ストレートアロン C.ホー
⑧9 ソードポイント Z.パートン
⑨4 ニンブルニンバス A.アッゼニ
⑩5 チャンピオンドラゴン A.バデル
⑪1 オリゾンドレ M.バルザローナ
※勝馬投票券は馬番で発売
日本馬の評価
◎⑤
ヒシイグアス(ゲート番2)
天皇賞・秋は9着だったものの、ハイペースを4番手で追走して展開面が苦しかった。2年前の香港カップで2着となったようにこのコースには適性がある。コーナーが4つのコースのほうがいい馬だけに、シャティンの2000mなら前進が見込め、枠もこのコースで有利な内枠である点も魅力。
▲③
プログノーシス(ゲート番6)
強力メンバーの天皇賞・秋で後方から追い込んで3着。若干ペースに恵まれた部分はあるものの、1.55.8で走り切ったのは能力の高さゆえのものだろう。洋芝の札幌記念で楽勝、春のクイーンエリザベス2世Cで2着になるなど力のいる芝は上手い。春のクイーンエリザベス2世Cよりペースが流れれば、逆転までありうる。
☆④
ローシャムパーク(ゲート番11)
現在3連勝中。函館記念、オールカマーと連勝して勢いの乗っている。2走前に小回りの函館を差し切ったように狭いコーナーにも対応できる馬で、シャティン適性はかなり高そう。休み明けから走れる気性でもあり、ハービンジャー産駒ということでパワーのいる香港の芝も上手くこなしてきそうだ。
外国馬の評価
○②
ロマンチックウォリアー(ゲート番7)
現在の香港中距離路線最強馬。昨年の香港カップの優勝馬でもある。その後は6戦2勝と詰めきれないレースも目立つものの、その内2戦は相手がゴールデンシックスティ。2走前の豪G1ターンブルS4着は折り合いを若干書いていた影響もありそうだ。コックスプレートを3番手から抜け出し勝ったように競馬が上手い。トリッキーなシャティン2000mで大きな武器となる。
△⑪
オリゾンドレ(ゲート番1)
前走G1英チャンピオンSで3着になるなど充実期に入ってきた3歳馬。ただチャンピオンSは道悪で勝ちタイムが2.08.4とかなりタイムが掛かっていた。今回は香港の2000m。内枠はいいものの、馬場が大きく変わってくるだけに、対応力が問われてきそうだ。
香港マイル[芝1600m、日本時間17時00分発走]
香港マイル出走馬
(左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
①14 ゴールデンシックスティ C.ホー
②3 カリフォルニアスパングル C.スミヨン
③10 ダノンザキッド 北村友一
④4 セリフォス 川田将雅
⑤11 ソウルラッシュ J.モレイラ
⑥13 トリバリスト M.バルザローナ
⑦5 ビューティーエターナル Z.パートン
⑧6 ビューティージョイ M.ギュイヨン
⑨2 リムズコジオスコ D.レーン
⑩8 ヴォイッジバブル J.マクドナルド
⑪1 エンカウンタード K.リョン
⑫9 カイロ R.ムーア
⑬12 ナミュール W.ビュイック
⑭7 ディヴィーナ C.デムーロ
※勝馬投票券は馬番で発売
日本馬の評価
◎④
セリフォス(ゲート番4)
前走のマイルCSは8着と大きく崩れてしまったものの、夏負けにより予定通りのローテが踏めず、ハイペースの中掛かってしまっていた。これでは大敗も仕方ないところ。今回は一叩きされて状態面から変わってくるはず。前回の海外遠征のドバイターフの主な敗因は距離が長かったことにあり、滞在競馬で良さそうな気性から決して海外下手ではないと捉えている。
▲⑭
ディヴィーナ(ゲート番7)
前走のエリザベス女王杯は7着だったものの、距離が長い中で勝ち馬と0.4秒差ならむしろ上出来と言えそう。府中牝馬Sで掛かっていたことを考えると、マイルに距離を短くするのはプラス。。
△⑤
ソウルラッシュ(ゲート番11)
前走のマイルCSは最内枠からうまく立ち回ったものの、ナミュールの強烈な末脚に屈してしまった。マイルの高速決着だと最後分が悪くなってしまうことが多い馬で、日本より少し時計の掛かる香港の馬場は合いそうだ。馬群がタイトになる香港にもある程度対応できそう。
△③
ダノンザキッド(ゲート番10)
前走はペースも向いたとはいえも休み明けでもよく伸びていた。香港遠征の経験もある点は魅力的。ただ昨年の香港は2000mのカップで2着。マイルは少し忙しい可能性もある。滞在競馬、そして叩き2戦目となるのは好材料で、ゲートを互角に出て流れに乗りたい。
…⑬
ナミュール(ゲート番12)
前走のマイルCSを豪快に差し切りG1馬の仲間入りを果たした。小柄な牝馬だけに滞在競馬は歓迎だろう。ただ前走はペース、展開も向いた部分がある。カリフォルニアスパングルの単騎逃げまでありそうな状況だけに、同じように後ろで構えても届かない可能性がある。使い詰めている点も怖い。
外国馬の評価
○①
ゴールデンシックスティ(ゲート番14)
過去に16連勝などを記録している香港最強マイラー。一昨年にこのレースを勝っている。昨年のこのレースはカリフォルニアスパングルに破れ2着だったものの、スローペースの影響を受けていた。力負けではない。
ただ今回は春のチャンピオンズマイル以来7ヶ月半ぶり。仕上がり面から付け入るスキはありそう。
☆②
カリフォルニアスパングル(ゲート番3)
昨年の香港マイル優勝馬。今年のチャンピオンズマイルはゴールデンシックスティに敗れたものの、展開が厳しかった。前走の香港ジョッキークラブマイルは絡まれてしまっただけに、楽に先行できれば巻き返しがあっていいのだが、それにしても前走あっさり交わされたのは気がかり。
△⑦
ビューティーエターナル(ゲート番5)
前走の香港ジョッキークラブマイルを制して勢いに乗る。休み明けのシャティントロフィーを叩いて順調に上向いており、安定感ある脚質からも△評価。
香港スプリント[芝1200m、日本時間15時50分発走]
香港スプリント出走馬
(左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
①5 ラッキースワイネス Z.パートン
②3 ウェリントン A.バデル
③7 マッドクール C.デムーロ
④6 サイトサクセス B.アヴドゥラ
⑤4 ビクターザウィナー J.マクドナルド
⑥1 イソップスフェイブルス R.ムーア
⑦10 デュークワイ K.ティータン
⑧8 ジャスパークローネ 川田将雅
⑨2 ラッキーウィズユー A.アッゼニ
⑩9 ハイフィールドプリンセス J.ハート
※勝馬投票券は馬番で発売
日本馬の評価
△③
マッドクール(ゲート番7)
スプリンターズSは内目から伸びて2着、力のあるところを示した。ダークエンジェル産駒で日本より少し時計の掛かる香港の芝はマッチしそう。滞在競馬も合いそうだ。あとは一線級との力関係。今年は香港勢など海外馬が強力。
…⑧
ジャスパークローネ(ゲート番8)
今年、CBC賞、北九州記念を逃げ切って、スプリンターズSは4着に健闘した。前走のBCターフスプリントは慣れないコースに戸惑っていたもの。右回りの香港に変わるのは良さそうだ。ただ日本→アメリカ→日本→香港と輸送が多く、香港は他馬のテンも速いだけに厳しいレースになると思われる。
外国馬の評価
◎②
ウェリントン(ゲート番3)
昨年の香港スプリント優勝馬。それ以降勝ち鞍はないが、2走前の英国遠征以外の5戦は全て3着以内と安定している。好位から運ぶ安定感のある脚質で、叩き2戦目、斤量が更に減る今回は再評価が必要だと思われる。
○①
ラッキースワイネス(ゲート番5)
昨年の香港スプリントこそ6着だったものの、そこから6連勝、G1・3勝を挙げた現在の香港短距離最強馬。2走前のプレミアボウルなどを取りこぼしているものの、斤量61kgで、勝ち馬サイトサクセスと6kgの斤量差があった。前走の香港ジョッキークラブスプリントも2着ビクターザウィナーと2kg差。他馬と斤量が変わらない今回は力の違いを見せそうだ。
▲⑤
ビクターザウィナー(ゲート番4)
今年伸びてきたこの路線の有望株。今に入って台頭した分プレミアボウルなどの前哨戦の斤量が軽く、それでいてラッキースワイネスを交わせなかったあたり、頂点をつかむにはもう少し時間が掛かりそうだ。ただ2走前のプレミアボウルは展開が苦しい中でも5着に逃げ粘っており、単騎逃げならしぶとい。
△⑩
ハイフィールドプリンセス(ゲート番9)
英仏愛でG1を計4つ勝っている欧州の名スプリンター。今年はG1ではなかなか勝ち切れなかったものの、アベイドロンシャン賞でようやく勝ち星を挙げている。直線競馬に対する実績が豊富で、コーナーがあるブリーダーズカップターフスプリントは4着と、少々パフォーマンスが落ちていた。コーナーがあるコースでどうか。
香港ヴァーズ[芝2400m、日本時間15時10分発走]
香港ヴァーズ出走馬
(左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
①8 ジュンコ M.ギュイヨン
②3 セニョールトーバ C.ホー
③2 ゼッフィーロ D.レーン
④9 ファイブジーパッチ A.バデル
⑤6 ウエストウインドブローズ J.マクドナルド ※取消
⑥4 ラシティブランシュ Z.パートン
⑦5 ジェラルディーナ W.ビュイック
⑧7 レーベンスティール J.モレイラ
⑨1 ウォームハート R.ムーア
※勝馬投票券は馬番で発売
日本馬の評価
◎③
ゼッフィーロ(ゲート番2)
アルゼンチン共和国杯を勝って勢いに乗っている1頭。目黒記念こそ道中のポジションが後ろ過ぎて届かなかったものの、それ以外は安定したレースが続いている。馬群を捌けるのは好材料で、なるべく中団で運びたい。
▲⑧
レーベンスティール(ゲート番7)
2200mのセントライト記念を勝ってから3ヶ月ぶりの実戦となる。ラジオNIKKEI賞は後手に回ってしまい、4コーナーでも仕掛けを待たされるロス。これまで負けたレースはどのレースも明確な敗因があり、まだ底を見せていない。2400mなら距離も持ちそう。能力はこのメンバーでも通用する。
△⑦ジェラルディーナ(ゲート番5)
昨年のエリザベス女王杯を勝って以降勝利がない。前回の香港遠征・クイーンエリザベス2世Cは6着だったものの、2000mでは忙しくなっていることから参考外だろう。距離延長は歓迎。あとは減らした体重を戻しておきたい。
外国馬の評価
○⑨
ウォームハート(ゲート番1)
海外勢で間違いなく一番強敵になるのがこの馬。ヨークシャーオークスやヴェルメイユ賞といったG1を制している。ガリレオ産駒ではあるものの、前走の2000mの米G1・BCフィリー&メアターフで1.59.0を出し2着になっているように、時計が速い馬場にもある程度対応できる。先行力もあること、斤量差もあることを考えると日本馬にとって難敵となる。