競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【全日本2歳優駿】川崎コースを生かせば逆転の可能性あり!
2023/12/12(火)
全日本2歳優駿[川崎ダ1600m]
出走馬&展望
◎イーグルノワール現在未勝利、プラタナス賞、兵庫ジュニアグランプリと3連勝中。高いダート適性を見せている。530kgの大型馬とは思えないほどコーナーを器用に回ってくる馬で、この立ち回りの上手さは川崎で生きそうだ。正直スケール感ではフォーエバーヤングに見劣るものの、川崎なら逆転も可能と見る。
◯フォーエバーヤング
新馬戦とJBC2歳優駿を連勝中。スケール感の大きな走りからは今年の2歳ダート戦線トップクラスの能力を感じる。弱点は砂を被ると頭を上げて嫌がること。前走も序盤砂を被って頭を上げており、直線で外に出されてから一気に伸びた。そう考えれば大外は追い風。
▲サトノフェニックス
兵庫ジュニアグランプリは2着に敗れたものの、内枠スタートから砂を被り嫌がる素振りを見せ、勝ち馬イーグルノワールより外を回るロスがあった。それでも2着に入っているように力はある。少しコーナーワークに難点がありそうなタイプだけに左回りがプラスに働いてほしい。
☆ナスティウェザー
ダート1000mの函館新馬戦でラスト200m10.9という異例の好タイムを叩き出した馬。前走は1400mのなでしこ賞を豪快に差し切った。ジョッキーも口にしているように1400mがギリギリというタイプで、本来マイルは長い。ただ川崎の場合小回りということもあり、多少距離が長くてもこなせてしまうことが多々ある。押さえておきたい。
△サントノーレ
川崎の鎌倉記念を完勝しているスピード馬。前走の門別のオープン戦はデビュー以降最高体重で少し重く、最後は止まってしまっていた。一線級相手ならマイル以下のほうが向いているタイプ。中央馬と違い、コース経験があるのは強み。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。