競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【東京大賞典】9頭立ての少頭数!狙いは前…ではなく!?
2023/12/27(水)
東京大賞典[大井ダ2000m]
出走馬&展望
◎テンカハル今年の日本テレビ盃でウシュバテソーロの2着がある。前走浦和記念は3着止まりだったものの、大跳びで広めのコースのほうが末脚が生きるタイプだけに大井替わりは大歓迎。9頭立ての少頭数も、むしろロスなく立ち回れると思えばプラスに働きそうだ。
◯ウシュバテソーロ
今年のドバイワールドカップを勝ち、実力は世界トップクラス。エンジンが掛かってからの持続力は日本一で、外回り大井はマッチした舞台。昨年の時計が掛かっていた東京大賞典でも好走しているように、力のいる馬場も問題ない。
▲ノットゥルノ
パワー型でコースを選ぶ馬。マイルは短過ぎるため南部杯は大敗し、中央競馬の1800mももう忙しい。加えて以前から左回りでは伸びないため、右回りで、しかも時計の掛かる2000mに変わるのは大歓迎だろう。
☆ミックファイア
ここまで7戦7勝、無敗の戦績を誇る3歳馬。立ち回りが非常に上手い馬で安定感がある。ダービーグランプリはいつもより辛勝だったものの、初めての左回りなど乗り越えるハードルも多かった。
ただ今回はチャンピオンズCを回避した後の一戦で、初のJRA古馬との一戦。頭数が少ないのは歓迎材料とはいえ、簡単なレースにはならなさそうだ。
△キングズソード
3連勝でJBCクラシックを勝ったように充実期を迎えている。現在の馬場で勝っていることから適性面は間違いないものの、その前走JBCクラシックは外枠から先行策が取れてマイペースで運べたことも大きかった。最内枠で乗り替わりとなると条件は変わってきてしまう。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。