出走馬&展望

大柄なだけに小回り川崎への対応力が課題になるものの、体型の割にコーナーを器用に回ってくる馬。追えば追うほど伸びる馬で、エンジンは規格外。中央の1800mは忙しくてついていけないものの、2000m以上の交流重賞なら道中の追走も楽。何よりこの馬は湿った馬場が上手く、これまで重馬場、不良馬場で3戦3勝。水曜の雨がプラスに働く可能性は十分。

前走の仁川Sは1番人気3着だったものの、少し間隔も開いていて、なおかつ57kgと牝馬にしてはかなり重たい斤量を背負わされていたのも痛かった。左回りに舞台を移すのは好材料。先行力は川崎で生きる可能性が高く、雨で馬場が軽くなればこのメンバーでも見劣らない。

韓国遠征の反動が出たかここ2走崩れているものの、昨年のダイオライト記念を楽勝しているようにダート中長距離適性は高い馬。前走東京大賞典はチャンピオンズCから3週間半で16kg減って出てきたあたり、本調子にはなかったのではないか。体重が戻ればここでも通用するだけの力はある。

中央馬相手で楽な条件ではないものの、今回は単騎逃げまでありうるメンバー構成。自分の形に持ち込めればしぶとく、4走前の帝王賞でも中央馬相手に6着に粘っていた。3走前のように少しでも後ろからになると持ち味が生きないため、積極策で活路を見出したい。

前走のダイオライト記念はそれまでの2走と違って4コーナー先頭に立てず、ここ最近の好調な形に持ち込めなかったことが敗因。加えて2カ月半ぶりと間隔が空いていたのもマイナスに働いた印象。叩いた今回は前進が見込めるものの、良馬場のほうがよりいいタイプだけに、雨がマイナスに働く可能性がある。