• チェアマンズスプリントP
    (G1・芝1200m)
    4月28日 14:50発走 シャティン競馬場

    シャティン競馬場

    出馬表
    左から馬番、ゲート番、馬名、騎手
    (※勝馬投票券は馬番で発売)

    ① 7 カリフォルニアスパングル B.アヴドゥラ
    ②11 マッドクール 坂井瑠星
    ③ 2 ビクターザウィナー K.リョン
    ④10 ラッキーウィズユー A.アッゼニ
    ⑤ 5 インビンシブルセージ H.ボウマン
    ⑥ 1 ハウディープイズユアラブ J.マクドナルド
    ⑦ 6 サンライズロナウド D.レーン
    ⑧ 8 フライングエース Z.パートン
    ⑨ 9 ムゲン B.シン
    ⑩ 4 ビリービング H.ベントレー
    ⑪ 3 リトルブローズ K.ティータン

    日本馬の評価

    高松宮記念でG1初制覇と勢いに乗る。ただ2走前の香港スプリントはトラブルもあったとはいえ少々物足りない8着。前走も内枠がプラスに働いた部分はある。香港スプリントより相手関係が楽ではあるものの、ローテーションも詰まってスケジュールはややハード。状態面も心配。

    前走の阪急杯は3着だったものの、開幕週で内枠を引けたのも大きかった。時計の掛かる芝自体はプラスとはいえ、気性も難しく、ここで信頼するのは難しい。

    外国馬の評価

    ハウディープイズユアラブ
    前走香港スプリントカップは4着だったものの、4コーナーから外を回すロスもあった。それでいて勝ち馬から0.5秒差と大負けしていない。2走前のハンデ戦では58.5kgを背負いながら、勝ったフライングエースとハナ差の接戦で2着。フライングとは斤量差が約2kgあり、能力は高そう。後ろから行くだけに展開に左右されるものの、相手で一考したい馬。

    カリフォルニアスパングル
    2000mの香港ダービーで2着になるなど、元々はマイル~2000mで活躍していた馬。次第に適距離が短くなってきて、ついには前走1200mのアルクオーツスプリントを勝ってしまった。長めの距離を走っていただけにスタミナが問われる芝は歓迎も、ある程度硬めの馬場で実績を残してきた馬だけに、道悪はやや不安が残る。実績面は最上位の存在。

    ビクターザウィナー
    2走前にG1センテナリースプリントを勝った実力馬で、前走は重馬場の高松宮記念で3着に粘った。コース取りさえ違えばもっと着順を上げていた可能性もある。ただその高松宮記念は重馬場で、レース後馬場が良くなかったことに言及しており、道悪は歓迎材料とは言えない可能性も。

    インビンシブルセージ
    前走の香港スプリントカップはこの路線の最強格であるラッキースワイネスの2着。道中内で溜めて直線だけ外に出す完璧な形だったにも関わらず差されてしまったあたり、勝ち馬とは能力の差を感じる内容。ただ立ち回りは上手く、差し馬有利の展開ながら粘った点は評価したい。

    ラッキーウィズユー
    昨年の香港スプリントでラッキースワイネス相手に2着と実力がないわけではないものの、内枠から道中内でロスなく立ち回れた利もあった。センテナリースプリントではビクターザウィナーに完敗し、ここ2走の内容も物足りない。内をロスなく回れればもう少しやれて良さそうではあるものの、条件が揃わないと勝ち負けまでは苦しそう。
  • チャンピオンズマイル
    (G1・芝1600m)
    4月28日 16:00発走 シャティン競馬場

    シャティン競馬場

    出馬表
    左から馬番、ゲート番、馬名、騎手
    (※勝馬投票券は馬番で発売)

    ① 7 ゴールデンシックスティ C.ホー
    ② 6 ヴォイッジバブル J.マクドナルド
    ③11 ビューティーエターナル Z.パートン
    ④ 4 ビューティージョイ B.アヴドゥラ
    ⑤10 オオバンブルマイ D.レーン
    ⑥ 9 ブレーヴエンペラー L.モリス
    ⑦ 2 シャンパンカラー 坂井瑠星
    ⑧ 5 エルトンバローズ 西村淳也
    ⑨ 1 ギャラクシーパッチ B.シン
    ⑩ 8 レッドライオン H.ボウマン
    ⑪ 3 タージドラゴン A.アッゼニ

    日本馬の評価

    中山記念は7着だったものの、少し緩んだ馬場が影響したか。右回りのワンターンコースは現状ベストといえる条件だけにコースはプラスに働きそうだ。ただ今週の香港は雨続きで馬場が緩む。馬場への対応力が課題になってきそうだ。

    2走前にオーストラリアの高額賞金レース・ゴールデンイーグルを差し切っているものの、あまりレベルが高くなかった可能性がある昨年のNHKマイルCで3着だったように、能力面はまだ疑問。ドンカスターマイルは一瞬伸びかけて止まったあたり、休み明けの影響を感じさせるものだった。叩いた上積みはありそう。

    NHKマイルCは稍重馬場の中差し切っただけに、少し緩んだ馬場には適性がありそう。その後は出遅れ癖なども目立つだけに、ゲートボーイのいる香港はプラス。ただしNHKマイルCのレベルがそこまで高くなく、いくらゲートを互角に出たとしても力負けする可能性は高い。

    外国馬の評価

    ビューティーエターナル
    3走前のスチュワーズCで2着に入るなど、能力面はここでも上位に入れるレベルにありそう。近走4着以下だったレースはどちらも中団後方からの競馬となっており、前に行けた時と行けない時に差がある。先行できれば2、3着の可能性はありそうだ。

    ゴールデンシックスティ
    この路線の最強格で、現在チャンピオンズマイル3連覇中。今回が引退レースとなる可能性がある。4カ月半ぶりの実戦とはなるものの、前走香港マイルが7カ月半ぶりの実戦で、間隔が空いても問題ないタイプ。中間バリアトライアルもこなしており、間隔面に不安はない。

    不安があるとすると馬場。以前稍重となった香港ゴールドカップで取りこぼしたように、少し硬い馬場のほうがいいタイプの可能性はありそう。

    ヴォイッジバブル
    昨年の香港ダービー馬で、昨年の香港マイル、今年の香港ゴールドカップはどちらも2着に敗れているものの、相手はそれぞれゴールデンシックスティにロマンチックウォリアーと香港の大エース2頭ではあった。前走のドバイターフは初の海外遠征で参考外とすると、ここでの巻き返しの可能性は十分。

    ギャラクシーパッチ
    前走の香港ダービーは直線鋭く伸びて差してきて、勝ったマッシヴソヴリンからクビ差の2着。直線で一旦進路がなくなるロスもあったことを考えると好内容。ただ後ろからになってしまう馬で、先行馬が少ない今回のメンバーでは最後詰め切れないシーンがありそう。

  • クイーンエリザベスⅡ世C
    (G1・芝2000m)
    4月28日 17:40発走 シャティン競馬場

    シャティン競馬場

    出馬表
    左から馬番、ゲート番、馬名、騎手
    (※勝馬投票券は馬番で発売)

    ①10 ロマンチックウォリアー J.マクドナルド
    ② 9 ドバイオナー T.マーカンド
    ③ 1 ヒシイグアス D.レーン
    ④ 5 プログノーシス 川田将雅
    ⑤ 6 ストレートアロン C.ホー
    ⑥ 4 ソードポイント K.リョン
    ⑦11 ニンブルニンバス P.イウ
    ⑧ 8 ファイブジーパッチ B.アヴドゥラ
    ⑨ 3 ノースブリッジ 岩田康誠
    ⑩ 7 ハッピートゥギャザー A.バデル
    ⑪ 2 マッシヴソヴリン Z.パートン

    日本馬の評価

    前走の金鯱賞を楽勝した実力馬。G1馬ドゥレッツァを圧倒する内容で、能力面はG1級と言っても過言ではなさそうだ。シャティン2000mの実績も豊富で、緩い馬場となった4走前の札幌記念を楽勝したように重たい馬場も問題ない。ペースが少し緩そうで、序盤のポジショニングが鍵になりそうだ。

    前走のカタール・アミールトロフィーは4着だったものの、2400mと距離が長く、完全に折り合いを欠いてしまっていた。本来は2000m以下に適性がある馬で、距離短縮は大歓迎。今年は先行馬が少なく、スローペースを先行できれば残り目はありそう。

    21年香港カップ2着、23年香港カップ3着とシャティン2000mで好走実績が豊富。コース変わりも距離延長もプラスに働きそうだ。ただ前走の中山記念11着が稍重馬場。以前から緩い馬場より良馬場のほうが成績が安定しており、雨が降り続く今年の春の香港は歓迎ではなさそう。

    外国馬の評価

    ドバイオナー
    昨年のこのレースの3着馬。これまでにオーストラリアでG1を2勝しており、そのうちの1つであるクイーンエリザベスSはかなり緩い馬場をこなしてのものだった。ヨーロッパでも道悪をこなしてきた実績があり、雨続きの今年の馬場は大歓迎の可能性がある。前走英国のリステッドを一度使って状態も上がっているはずで、中団より前につけられればチャンス十分と見る。

    ロマンチックウォリアー
    香港、オーストラリアでG1を計6勝と、この路線の最強馬。安定した先行力から大崩れのない馬で、とにかく立ち回りが上手い。前走香港ゴールドカップはヴォイッジバブルとクビ差だったものの、まったく差が詰まる気配もなかった。唯一の懸念材料は馬場。緩い馬場さえこなせればここでも勝利に一番近い存在。

    マッシヴソヴリン
    前走の香港ダービーを1.59.8という好タイムで勝っており、現在3連勝中と勢いに乗っている。上昇度はメンバー上位ではあるものの、若干展開に恵まれた感覚もあり、ペースが緩みそうな今回は△評価が妥当と判断した。