競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【愛チャンピオンS】オーギュストロダンVS3歳勢!勝つのは…
2024/9/13(金)
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アイルランドチャンピオンS(G1・芝2000m)9月14日 23:25発走 レパーズタウン競馬場日本馬の評価5年ぶりに日本から参戦となる。前走の日本ダービーはダノンデサイルの3着に食い下がった。春の東京の硬い馬場にも対応しているように、血統以上に硬い馬場、高速決着に対する適性がある。ただし今回はハードなレバーズタウンの10ハロンで、しかも休み明け。斤量面での優遇はあるとはいえそこまで評価は高くない。
外国馬の評価◎エコノミクスキャリア4戦と経験値は低いものの、現在3連勝中と波に乗る。前走ギヨームドルナーノ賞は相手関係こそそこまで強くなかったものの、勝ちタイム2.04.0はこのレースにしては優秀な部類。左回りの英ヨーク競馬場で行われたダービートライアルのダンテSを6馬身差で圧勝していて、この時2着だったエインシャントウィズダムはすでにG1を勝っていた。このメンバーでも十分通用する可能性はある。
○オーギュストロダン昨年のこのレースの覇者で、現在までにG1を6勝。欧州古馬の最上位とも言える存在だ。昨年のこのレースを勝っているように適性も十分。あえて言うとすれば昨年は58.5kgだったものの、4歳の今年は61kgを背負うことか。突然大敗する時がある馬で、ポイントはこの2点か。
▲ロスアンゼルス先月行われたインターナショナルSを回避し、今週末の長距離戦・英セントレジャーに向かうとされていた本馬。急遽回避し10ハロン路線に矛先を向けてきた。レバーズタウンの10ハロンは愛ダービートライアルを完勝した舞台。好位を立ち回れるように競馬が上手い。急な出走でも評価は下げられない。
△ゴーストライター前走はヨークのインターナショナルS、2走前はサンダウンのエクリプスSと共に3着。コースを選ばない器用さがあり、なおかつ58.5kgで出走できるのも追い風となる。力勝負だと分が悪いものの、相手で押さえたい1頭だ。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。