競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【ブリーダーズCデー】3頭出しのクラシック!日本馬の勝算は…
2024/11/2(土)
ブリーダーズカップ
-
BCターフ(G1・芝2400m)11月3日 6:01発走 デルマー競馬場日本馬の評価昨年のブリーダーズCターフで3着になった経歴がある。今年は札幌記念5着からの参戦になるものの、昨年は札幌記念11着からの参戦でトラブルもあっただけに今年のほうがまだ順調。軽い芝のほうがよりいいことを考えると、デルマーに舞台を移すのも歓迎だろう。海外遠征も慣れたもの。巻き返しが期待できそうだ。
昨年のオールカマーの勝ち馬で、今年の大阪杯でも2着になっているように、コーナーが2つから4つのコースに変わるのはいいはず。ただし前走かなり掛かり気味だったところが気になる部分で、距離延長で落ち着いて運べるかはカギになってきそう。デルマーはコースが狭いこともあり、最内枠がプラスに出るとは思いにくい。
外国馬の評価◎ファーブリッジ米芝G1を3勝している。この路線はヨーロッパに比べると低調ではあるものの、小回りコースで器用に立ち回れている点は評価に値しそう。前走のジョーハーシュターフクラシックではフィリー&メアターフで人気を背負うウォーライクゴッデスを倒しているように力はある。内目の枠からロスなく立ち回りたい。
○レベルスロマンス世界中でG1を制している強豪。2年前のキーンランド開催のブリーダーズCターフ優勝馬でもある。重たい芝から軽い芝まで幅広くこなすのがこの馬のスゴいところで、充実期を迎えた今年はほとんど崩れていない。左回り替わりも軽い芝替わりも問題ないだけに当然上位評価すべき一頭だ。
☆エミリーアップジョン牝馬G1を2勝している強豪。ただし昨年6月以来勝ち星には見放されている。先行策が取れる点は小回りのデルマーにおいて魅力的ではあるものの、どのコースを使っても詰めが甘くなっている現状、そして馬場が軽くなったドバイシーマクラシックでそこまでパフォーマンスが伸びなかった点が気になるところ。久々のデットーリ騎手とのコンビで前進なるか。
△ルクセンブルクここまでG1を4勝している強豪で、香港カップでも2着だったように多少軽い馬場でもこなせる。2走前のキングジョージは馬場が重かった分終い止まってしまい、4走前のドバイターフ大敗は逃げられなかった影響もある。内枠から楽に逃げられれば上位進出の目がありそうなところ。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。