• BCターフ
    (G1・芝2400m)
    11月3日 6:01発走 デルマー競馬場

    デルマー競馬場

    日本馬の評価

    昨年のブリーダーズCターフで3着になった経歴がある。今年は札幌記念5着からの参戦になるものの、昨年は札幌記念11着からの参戦でトラブルもあっただけに今年のほうがまだ順調。軽い芝のほうがよりいいことを考えると、デルマーに舞台を移すのも歓迎だろう。海外遠征も慣れたもの。巻き返しが期待できそうだ。

    昨年のオールカマーの勝ち馬で、今年の大阪杯でも2着になっているように、コーナーが2つから4つのコースに変わるのはいいはず。ただし前走かなり掛かり気味だったところが気になる部分で、距離延長で落ち着いて運べるかはカギになってきそう。デルマーはコースが狭いこともあり、最内枠がプラスに出るとは思いにくい。

    外国馬の評価

    ファーブリッジ
    米芝G1を3勝している。この路線はヨーロッパに比べると低調ではあるものの、小回りコースで器用に立ち回れている点は評価に値しそう。前走のジョーハーシュターフクラシックではフィリー&メアターフで人気を背負うウォーライクゴッデスを倒しているように力はある。内目の枠からロスなく立ち回りたい。

    レベルスロマンス
    世界中でG1を制している強豪。2年前のキーンランド開催のブリーダーズCターフ優勝馬でもある。重たい芝から軽い芝まで幅広くこなすのがこの馬のスゴいところで、充実期を迎えた今年はほとんど崩れていない。左回り替わりも軽い芝替わりも問題ないだけに当然上位評価すべき一頭だ。

    エミリーアップジョン
    牝馬G1を2勝している強豪。ただし昨年6月以来勝ち星には見放されている。先行策が取れる点は小回りのデルマーにおいて魅力的ではあるものの、どのコースを使っても詰めが甘くなっている現状、そして馬場が軽くなったドバイシーマクラシックでそこまでパフォーマンスが伸びなかった点が気になるところ。久々のデットーリ騎手とのコンビで前進なるか。

    ルクセンブルク
    ここまでG1を4勝している強豪で、香港カップでも2着だったように多少軽い馬場でもこなせる。2走前のキングジョージは馬場が重かった分終い止まってしまい、4走前のドバイターフ大敗は逃げられなかった影響もある。内枠から楽に逃げられれば上位進出の目がありそうなところ。
  • BCクラシック
    (G1・ダート2000m)
    11月3日 6:41発走 デルマー競馬場

    デルマー競馬場

    日本馬の評価

    昨年のドバイワールドカップ優勝馬で、2度目の海外G1タイトル奪取に挑む。前走日本テレビ盃はペースやポジションなどの関係で届かなかったものの、極端に力が落ちている気配はない。ただし今年の舞台のデルマーは、昨年のサンタアニタ開催より直線が少し長い程度で、後方から運ぶことが多いこの馬にとってはペースも恵まれてほしい。

    前走のジャパンダートクラシックを着差以上の内容で完勝、悲願の海外G1初制覇に挑む。ケンタッキーダービーで長く脚を使って差を詰めたように能力はトップクラスだろう。ただ今回は最内枠を引いてしまった。以前よりスタートの出が良くなっているとはいえ、長く脚を使えない展開になりそうなのがマイナス材料。

    昨年のブリーダーズCクラシックの2着馬。前走日本テレビ盃では崩れたものの、休み明けで状態が良化途上だった影響は大きそうだ。昨年のクラシックは中盤アクシデントも重なっていただけに、臨戦過程は今年のほうがいいと考えられる。囲まれるような形にならなければ巻き返しがあってもいい。

    外国馬の評価

    シエラレオーネ
    ケンタッキーダービーでハナ差2着、ベルモントSで不利を受けながらも3着と安定したレース振りが光る一頭。勝ち味に遅いところはあるものの、極端な競馬をしなくてもいい点が魅力だ。枠も極端に外ではないこともプラス材料。能力だけなら人気になるフィアースネスと同等。

    フィアースネス
    現在連勝中と勢いがある。前走米G1トラヴァーズSは辛勝だったものの、着差以上に内容の濃いレースで、能力は最上位。ケンタッキーダービーは外枠から自分の形に持ち込めずに大敗したように、逃げか、2番手をすんなり取れる形が理想。逆に言えば9番から先手を取れなかった時の不安が残る。

    シティオブトロイ
    英ダービーなど現在G1を3勝中。欧州最強格の1頭だ。やはり今回の注目は初めてのダート。道悪芝を問題なくこなし、なおかつ父は北米三冠を勝ったジャスティファイという血統だけにダートはこなせそうだが、相手はアメリカの一線級。経験値が足りない面はは否めない。
  • BCフィリー&メアターフ
    (G1・芝2200m)
    11月3日 7:25発走 デルマー競馬場

    デルマー競馬場

    外国馬の評価

    モイラ
    昨年のこのレースで、インスパイラル、ウォームハートという欧州の強豪2頭に次ぐ3着と奮闘した1頭。とにかく安定感の光る一頭で、前からでも後ろからでも運べる器用さは魅力。今年は欧州からの遠征馬が昨年ほど強力ではないだけに、外枠からでも一角崩しがあってもいい。

    ウォーライクゴッデス
    3年前のデルマー開催のこのレースで、ラヴズオンリーユーの3着がある強豪牝馬。ここ2年のブリーダーズCは牡馬相手のターフに参戦しており、今年は久々にフィリー&メアターフのほうに出走してくる。当然牝馬相手になる分上位評価は必要になってくるだろう。

    コンテント
    ガリレオ産駒ではあるものの、そこまで重たい馬場を得意としないタイプ。ここ2走は道悪で何もできなかっただけに軽い馬場に変わるのは良さそう。昨年もブリーダーズカップデーに遠征し、今年マイルで人気になるポータフォーチュナとそこまで差のない競馬はできていたようにアメリカの芝に適性がありそうだ。

    ハンクザムーン
    現在米芝重賞を連勝中。日本出身、カナダでリーディングを獲得した木村和士騎手が騎乗することでも注目される。ここ2走からすると一気に気相手が強化されるものの、前走のサンタアニタ・ロデオドライブSの勝ちタイムは1.58.5となかなか速く、通用する可能性はありそう。

    シンデレラズドリーム
    所属はイギリスではあるものの、軽い芝のほうが合うタイプ。ここまで唯一取りこぼしたのは本国で行われた英2000ギニーだけで、アメリカではベルモントオークスなど2戦2勝。軽い馬場は合う。ただしこれまでのレースは全て1900m以下で、今回は2200mと更に距離が延びる。能力は高いものの、距離がどうか。

  • BCマイル
    (G1・芝16000m)
    11月3日 8:45発走 デルマー競馬場

    デルマー競馬場

    日本馬の評価

    2年前の皐月賞馬で、札幌記念2着からの参戦となる。札幌記念は3番手から粘り込んだものの、以前より距離適性は短くなっている印象で、距離が詰まるのはむしろプラスと思える。小回りのコーナー4つという条件は間違いなく合いそう。近走勝ち星を得るまでは至っていないものの、チャンスありと見たい。

    今年のヴィクトリアマイルを勝利した馬で、左回りは無類の強さを誇る。右回りで休み明けだった前走セントウルSはある程度目を瞑れる。軽い馬場の時計勝負もいい。ただし今回は距離延長で相手も強化される。超えるべきハードルは低くはない。

    外国馬の評価

    ポータフォーチュナ
    現在G1を3連勝中と勢いに乗っている。同じく人気になるノータブルスピーチと違ってこちらはすでに米国遠征の経験がある点は魅力的。サンタアニタで1分34秒台の決着に対応しているように、多少時計が速くなっても対応できるはず。ノータブルスピーチより前目で立ち回れる点も魅力的だ。

    ノータブルスピーチ
    今年の英2000ギニーやサセックスSを勝っている強豪。前走のムーランドロンシャン賞は5着だったものの、道悪が響いた印象はある。先行しても差しても競馬できる馬で、過度にタイムが速くならなければここでも能力上位と言える存在だろう。

    モアザンルックス
    昨年のサンタアニタ開催のブリーダーズCマイルで6着。勝ち馬からそこまで差はなく、夏場に復帰してから2戦どちらも2着ではあるものの、前走のターフマイルSは不利もあった。欧州馬たちが人気の中心となる今年のメンバーなら一発を警戒しておきたい。

    カールスパクラー
    3連勝中と勢いのある一頭で、ここ2戦は昨年のブリーダーズCマイルで僅差の6着だったモアザンルックスを下している。能力は通用してもおかしくない。欧州勢との力量差は鍵。小回りの立ち回りは上手いだけに、ある程度前目で流れに乗りたい。