競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【アーリントンC】使うごとに進化!昇級戦でも勝負になる血統!
2018/4/13(金)
プロ野球の巨人が苦しんでいる。昨日(4/12)まで怒涛の6連敗だ。宿敵の大型連敗について、阪神ファンとしては「明日は我が身」という思いしかない。
さて、2月末や3月頭に開催されていたアーリントンC(G3)が4月半ばに移設した。いまだに慣れないが、調べてみると、今から69年前の4月14日、当時巨人の監督であった三原脩氏が、守備妨害から発生した口論の末に対戦相手であった南海ホークスの筒井敬三選手の頭を殴打する、いわゆる『三原ポカリ事件』が発生していた。これを見れば、今のほうが状況はまだ優しい気もしてくる。
そんなわけで、本命◎は⑪レッドヴェイロン(牡3、栗東・石坂正厩舎)。未勝利突破に5戦を要したが、レースを使うごとに内容は良化。2走前も素質馬パンコミード相手に一歩も引かず、前走はワンサイドゲームを演じて快勝した。今回は昇級初戦も、母エリモピクシーの子どもたちは初勝利を挙げた次走、昇級戦でも大崩れしないところがある。そういえば4月14日は愛と豊穣のシンボルとされるオレンジを記念した『オレンジデー』でもあるという。7枠の橙帽というのも追い風か(本当か?)。
強敵は②インディチャンプ。距離短縮はプラスだろう。同じく短縮がプラスに働きそうな⑫ラセット、大外でゲート最後入れが良さそうな⑬ダノンスマッシュあたりもケアしておきたい。
平場のレースからは福島2Rの⑩カクテルドレス(牝3、栗東・佐々晶厩舎)を推奨する。福島芝1200mは3走前に3着がある舞台だが、その3走前はスタート後200m過ぎから外の馬に寄られ、ポジションが下がった中でのものだった。その時の1、2着馬はすでに未勝利を突破しており、初出走馬が多いこのメンバーであれば、休み明けでも十分に戦えるだろう。距離短縮もプラスに働きそうだ。
▼佐藤ワタルの予想動画「内ラチの上を走れ!」▼
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。