一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
嬉しい勝利も今週はまさかの……
2024/9/19(木)
先週はシグムンド(4人気)が頑張ってくれました。休み明け2走前で調教の好感触がそのまま競馬に繋がってくれた格好。時計、内容ともに上のクラスを意識できるものだったので、改めて次走が楽しみになりました。東京2100mに続いて中山1800mでも勝てたというのは大きいです。
コスモブレイズ(6人気3着)は、まだまだ良化の余地を残すデビュー戦でもしっかり走ってくれました。使ってグンと良くなりそうな感触があります。リネンフラッシュ(8人気5着)は初コースだった影響なのか、手前を換えてくれずに最後ひと伸びを欠きました。疲れでモタれたという感じではないので、調教とレースで修正していきたい。
今週は土曜中山1Rでリネンドライブに騎乗します。1800mの前走も悪くはなかったのですが、ワンターンのコースのほうが合うような気がするんです。色々な条件を走った上でフィットしそうなダート1200m。一頭入魂ということで結果に拘りたい一戦です。
先週が3日間開催だったこともあり谷間で頭数が少なかったことに加えて、使う予定の馬がスライドするなどで、日曜はまさかの騎乗ゼロになってしまいました。反対に平日はかなりの頭数の調教に乘ってきたので、遅めの夏休みと思って心身を休めたいと思っています。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。