【日本ダービー】アルアイン、アドミラブルら頂点狙う出走馬から17頭を分析!
2017/5/21(日)
アルアイン
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ドバイマジェスティ |
母父 | Essence of Dubai |
通算成績 | 5戦4勝 |
重賞勝利 |
17年皐月賞(G1) 17年毎日杯(G3) |
連対時平均馬体重 | 518kg (最高:520kg) (最低:518kg) |
前走時馬体重 | 518kg |
POINT | ディープ産駒にしては大型で筋肉量が非常に多い。優れたスピードを生み出せる造りをしており、距離適性はやはりマイル~2000m。とはいえ、現在マイル以下を中心に走っているイスラボニータでもダービーは2着に来ることができたし、この馬の素質を考えれば現状こなせても全く不思議ではない。高速決着の反動も全く感じさせない筋肉の引き締まり方を見せており、毛艶も光って体調万全。皐月賞馬の名に恥じないレースが出来るはずだ。 |
ペルシアンナイト
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
父 | ハービンジャー |
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母 | オリエントチャーム |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 6戦3勝 |
重賞勝利 |
17年アーリントンC(G3) |
連対時平均馬体重 | 477kg (最高:482kg) (最低:474kg) |
前走時馬体重 | 480kg |
POINT | 軸はやや狭くして立っているため、若干窮屈な造りに見えるが、実際は胴の伸びもあって距離は延びても全く問題ない。ハービンジャー産駒は筋肉量が多い一方で、トモが緩い馬も多いのだが、この馬は馬体全体の張りが素晴らしく、中身が詰まっていて筋肉の引き締まり方も一流馬のそれ。絶対能力が高く、ここまで大崩れなく走っており、ここでも上位争いに食い込んでくるはずだ。 |
ダンビュライト
(牡3、栗東・音無厩舎)
父 | ルーラーシップ |
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母 | タンザナイト |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 6戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 464kg (最高:464kg) (最低:464kg) |
前走時馬体重 | 466kg |
POINT | 2歳時はルーラー産駒にしてはスッキリとした見た目であったが、徐々に筋肉がついてきて逞しくなってきた。トモの筋肉が明らかに増えてきているのがわかる。シルエット的にはマイル~2000mくらいまでが良さそうなタイプではあるが、脚がスラッと見せているように長めであり、3歳馬同士の対決ならギリギリこなせても良い。短期間で一気に良くなった印象なので、アタマというイメージはなかなか沸かないかもしれないが、無視できない存在。 |
サトノアーサー
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | キングスローズ |
母父 | Redoute’s Choice |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 469kg (最高:474kg) (最低:464kg) |
前走時馬体重 | 472kg |
POINT | 非常にバランスの整った馬であり、青鹿毛の毛色も相まって見栄えのする立ち姿。同じ『サトノ』冠の馬でも、全体にゆったりとした体型のサトノダイヤモンドと違い、こちらは母系が短距離志向の強いリダウツチョイスということもあって、若干胴が詰まり気味。体の柔らかさと直飛節が組み合わさり、抜群の切れ味に繋がっている。距離は幾分長い印象があるが、近年のダービーはとにかく瞬発力が問われるレースになりがち。良馬場なら休み明けでも上位争いだろう。 |
アドミラブル
(牡3、栗東・音無厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | スカーレット |
母父 | シンボリクリスエス |
通算成績 | 4戦3勝 |
重賞勝利 |
17年青葉賞(G2) |
連対時平均馬体重 | 512kg (最高:514kg) (最低:510kg) |
前走時馬体重 | 510kg |
POINT | 2歳時から好バランスの馬体が目立っていたが、ゆっくりと成長する一族だけに幼さの残る体つきだった。まだ腰高でキ甲も抜けておらず、成長の余地が感じられる。とはいえ良質な筋肉は一流馬のそれであり、500キロを超す大柄なシルエットながら重苦しさのない造りで、高速決着にも対応できる。押せ押せのローテーションで絶好調という雰囲気ではないが、馬体の張りもあり体調は1週前の時点でまずまずといったところ。実力は発揮できるはずだ。 |
カデナ
(牡3、栗東・中竹厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | フレンチリヴィエラ |
母父 | French Deputy |
通算成績 | 6戦3勝 |
重賞勝利 |
17年弥生賞(G2) 16年京都2歳S(G3) |
連対時平均馬体重 | 458kg (最高:460kg) (最低:454kg) |
前走時馬体重 | 452kg |
POINT | 斜尻でひし形のトモは推進力の源。皐月賞前は仕上がってはいたが上積みを残した状態であり、この中間でムダ肉が削げてシャープな体つきになってきた。胸前の筋肉には血管が網目のように浮き出ており、母父フレンチデピュティの特徴が出てきている。肋骨が浮いて見えるようにビッシリと仕上げてきており、これまでのキャリアで一番の状態。1週前でここまで出来上がっているだけに、馬体減りには注意したい。 |
クリンチャー
(牡3、栗東・宮本厩舎)
父 | ディープスカイ |
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母 | ザフェイツ |
母父 | ブライアンズタイム |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 477kg (最高:478kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 476kg |
POINT | 全体にゆったりとした造りで胴も長く、距離は延びてこそのタイプ。腹回りはふっくらして見えるが、母父のブライアンズタイムが影響しているようだ。スピードよりもパワー、スタミナに秀でている形ながら、皐月賞で高速決着に対応したことは高く評価したい。その一方で速い脚・瞬発力では劣る面があるので、先行してそのまま押し切るようなレースを期待したい。毛艶も冴えており、仕上がりは文句なし。 |
スワーヴリチャード
(牡3、栗東・庄野厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | ピラミマ |
母父 | Unbridled’s Song |
通算成績 | 5戦2勝 |
重賞勝利 |
17年共同通信杯(G3) |
連対時平均馬体重 | 502kg (最高:506kg) (最低:498kg) |
前走時馬体重 | 504kg |
POINT | <今週のイチオシ>前回も高評価した1頭。皐月賞時も見栄えのする立ち姿を披露していたが、引き続き素晴らしい筋肉の張りとバランスの良い骨格を見せてくれている。父ハーツクライの特徴である胴長曲飛で、中長距離での瞬発力勝負に強く、ダービーが行われる東京芝2400mはベストの舞台と言えるだろう。背中から臀部にかけて銭型も浮いてきており、体調面も相変わらず良い状態。広い東京コースならその末脚を存分に発揮してくれるはずだ。 |
レイデオロ
(牡3、美浦・藤沢和厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | ラドラーダ |
母父 | シンボリクリスエス |
通算成績 | 4戦3勝 |
重賞勝利 |
16年ホープフルS(G2) |
連対時平均馬体重 | 476kg (最高:476kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 484kg |
POINT | シンボリクリスエスで短距離志向の強かった母に、筋肉量の多いキングカメハメハの配合。当然、筋肉量は多く、優れたスピードを生み出してくれる造りだ。皐月賞は休み明けとはいえ馬体は仕上がっていて、体調自体はそこまで悪くなかった。とはいえ、一度使ってシェイプアップされてきており、状態は確実にアップしていると言って良い。胴が詰まった体型で、お世辞にも2400mは向く距離とはいえないが、能力の高さでカバーできるか。 |
ウインブライト
(牡3、美浦・畠山吉厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | サマーエタニティ |
母父 | アドマイヤコジーン |
通算成績 | 7戦3勝 |
重賞勝利 |
17年スプリングS(G2) |
連対時平均馬体重 | 465kg (最高:472kg) (最低:460kg) |
前走時馬体重 | 466kg |
POINT | ステイゴールド産駒らしく使われつつの良化が著しい。筋肉量や引き締まり方は2歳デビュー当時の立ち写真と比較してかなりの成長が窺える。トップスピードがディープ産駒やキンカメ産駒ほど速くないので、中山コースが向くとはいえ、立ち姿を見る限り今回の方が状態は良さそうに見える。腹回りもグッと締まってきたし、トモもどっしりとして逞しくなった。前走の敗戦で人気が落ちそうなので、大穴候補の1頭として挙げてみたい。 |
ダイワキャグニー
(牡3、美浦・菊沢厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | トリプレックス |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 4戦3勝 |
連対時平均馬体重 | 485kg (最高:486kg) (最低:484kg) |
前走時馬体重 | 486kg |
POINT | パワーの要求される中山では力を出し切ることができなかったが、スピードをフルに発揮できる東京で見事に巻き返した。筋肉量が多く、スッと先行することのできるスピード能力がある。弥生賞の前は後躯にまだ緩さを残していたが、使われつつだいぶ身が入ってきた。とはいえ、完成されるのは古馬になってからではないだろうか。体型的に距離は若干長い気もするが、中2週でも体調落ちはなく仕上がり良好。自らの能力は発揮してくれるはずだ。 |
アメリカズカップ
(牡3、栗東・音無厩舎)
父 | マンハッタンカフェ |
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母 | ベガスナイト |
母父 | Coronado’s Quest |
通算成績 | 5戦3勝 |
重賞勝利 |
17年きさらぎ賞(G3) |
連対時平均馬体重 | 456kg (最高:460kg) (最低:450kg) |
前走時馬体重 | 446kg |
POINT | バランスの良い好馬体。大柄で重たくでることもあるマンハッタンカフェ産駒であるが、この馬は比較的シャープに見せておりスピード能力は高い。胴の長さもあるため、距離はある程度融通の利くほう。肋骨がうっすらと感じられるようにムダな肉は一切無い。現状、父の産駒特有のトモの緩さが若干見受けられるが、体は全体に引き締まっており十分に力を発揮できる状態であることは間違いない。 |
サトノクロニクル
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | トゥーピー |
母父 | Intikhab |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 453kg (最高:456kg) (最低:450kg) |
前走時馬体重 | 456kg |
POINT | どっしりとした腹回りを見ると母方のロベルト系を感じるが、折りの深い飛節、長めの繋ぎを見るとやはりハーツクライ産駒。長方形のトモと曲飛から上質な瞬発力を生むことが出来る。腹袋の大きめな馬ではあるが、胴回りがグッと引き締まっており、背中の伸縮力がありそう。これまでのレースを見ても純粋に心肺能力が高そうなので、2400mもこなせるはず。兄も同じような臨戦過程で2着に入っており、出走できればチャンス。 |
ベストアプローチ
(牡3、栗東・藤原英厩舎)
父 | New Approach |
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母 | Sant Elena |
母父 | Efisio |
通算成績 | 6戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 474kg (最高:478kg) (最低:468kg) |
前走時馬体重 | 468kg |
POINT | 背垂れな印象があったのだが、使いつつ馬体は引き締まってきており、弥生賞時と比較しても筋肉量がアップして、確実に成長していることが伝わってくる。欧州血統らしく曲飛であり、体も柔らか味があるので瞬発力に長けている。血統からスピード決着がどうかだが、ムダ肉の少ない馬で対応可能と見ている。ベタ蹄なので道悪は不向き。良馬場でこそのタイプだ。毛艶も良く体調は万全。相手関係がどうかも自らの能力は発揮できる仕上がりだ。 |
マイスタイル
(牡3、栗東・昆厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | ファーストナイナー |
母父 | フォーティナイナー |
通算成績 | 6戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 454kg (最高:458kg) (最低:450kg) |
前走時馬体重 | 452kg |
POINT | 腹袋の大きな体型で母父のフォーティナイナーが出ている。トモの容量は大きく、良い推進力を生み出しそうではあるが、幾分緩い印象がある。背垂れに見えるのはキ甲が抜けていないことも関係しているか。毛艶良く、背中には銭型も浮いているように体調自体は良さそう。とはいえ、完成度では人気上位馬に見劣りしてしまう面は否めない。将来性はありそうなので、今後に期待。 |
キョウヘイ
(牡3、栗東・宮本厩舎)
父 | リーチザクラウン |
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母 | ショウナンアネーロ |
母父 | ダンスインザダーク |
通算成績 | 8戦2勝 |
重賞勝利 |
17年シンザン記念(G3) |
連対時平均馬体重 | 424kg (最高:430kg) (最低:416kg) |
前走時馬体重 | 424kg |
POINT | 角度の関係もあるが、トモよりも前駆が勝った形の体型をしている。シャープな造りをしており、小柄な馬体の上、ピッチ走法で走るため、距離延長は不安が残る。状態としてはNHKマイルC時がピークで、その時と比較するとどうしても見栄えは良くないが、水準以上の体調はキープしていると言って良い。蹄が小さく道悪が巧いのも納得。雨が降ってどこまで浮上できるか。 |
トラスト
(牡3、栗東・中村厩舎)
父 | スクリーンヒーロー |
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母 | グローリサンディ |
母父 | エイシンサンディ |
通算成績 | 8戦1勝 |
重賞勝利 |
16年札幌2歳S(G3) |
連対時平均馬体重 | 456kg (最高:456kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 472kg |
POINT | 馬体の張り自体は悪くなく、芦毛で判別しづらい面はあるものの胸前やトモの筋肉量はさすがに重賞ウイナーだ。曲飛で脚がやや短く、ピッチで走るのでテンの加速力がある。そのため、距離はマイル~長くても2000mくらいまでだろう。毛艶も冴えており、体調面では不安が無い。蹄が小さく、立っているため道悪でも大丈夫。週末は雨が予報されており、道悪を味方にどこまで。 |