背中が短く、前後の連動性に優れたフォルム。柔軟性を秘め、バランスは整っている。肩周りから胸前の筋肉量が多く、フットワークは力強い。腹袋はふっくらと見せていて、基本的にはタフな条件が合っているイメージ。体型的には1200m～1400mが合っている印象で、1600mは幾分長いイメージ。前走は逃げ切りを収めたが、控えても味のある脚を使えるので、どう立ち回るかがカギ。前走同様にふっくらと見せて、肌ツヤも良く見せている。体調は高いレベルで安定。

全体にシャープなフォルム。後肢は仙骨が傾斜した「斜尻」で、飛節の角度は中間的な造り。ピッチの速い走法ではあるものの、ストライドは水準以上に伸びる。速い脚を持続して繰り出せる点が本馬の長所。馬格的に1分33秒台前半、32秒台の高速決着に突入するとどうかも、素軽い体型で過去にはレコード勝ちの実績もあり、対応はできそう。キ甲に伸びがあり、筋肉のメリハリも感じられ、現時点での完成度は高い。毛艶も昨秋と比較して明らかに良化している。いい状態でレースを迎えられそう。

牝馬ながら500キロを優に超える大型馬で、骨量・筋肉量共に豊富。クビさしは太さがあり、やや短め。後躯のボリューム感も素晴らしく、皮膚を薄く見せるほどパンと張っている。長躯短背のフォルムで前後にまとまりが感じられ、マイル適性は高いイメージ。高速決着も問題なさそう。腹周りは比較的ふっくらと見せているが、帯径周りに肋骨がわずかに浮いており、太め感はない。毛艶も黒光りして、代謝の良さが伝わってくる。

前後に詰まった馬体で、胴長だった父スワーヴリチャードとはあまり似ていない。クビさしは短く、大きな馬ではないが後躯の肉付きも良好。3歳になって、より骨格に対しての筋肉量が目立つようになってきた。1600mもこなせるが、1400mのほうが持ち味のスピードが活きてくるイメージ。繋ぎは長さがあり、クッションの利く柔らかい歩きが特徴的。時計の速い馬場は得意なタイプだ。すっかり冬毛が抜けて、筋肉の張りがストレートに感じられるようになってきた。前哨戦を叩いて、デキは上向いている。

長躯短背でまとまりのあるフォルム。父スワーヴリチャードよりも胴は詰まっていて、マイラー体型に映る。繋ぎは長さがあって、柔軟性に富んだ造り。クッションが利き、跳びの大きさにも繋がっている。460キロ台の馬体重があるように骨量・筋肉量も水準以上。トモがまだ甘い分、スタートがやや遅く後方寄りのポジションになってしまうものの、高速決着への潜在的な適性は低くない。1週前の時点で肋骨が薄っすらと浮き上がる理想的なコンディション。秋以降コンスタントに使っているが、体調は良さそうだ。

父エピファネイア、母父ルーラーシップは共に胴長の体型。この血統背景が影響して、本馬も分かりやすく胴長に出ている。ルーラーシップ譲りのバランスで前脚は少し短いが、跳びの大きな走りで持続力に長けている。ムダ肉の少ない体つきで、本質的には中距離向きのイメージ。そんな中でも阪神JFを好時計で2着しているように、スピード能力も水準以上。休み明けでもスッキリと引き締まり、後肢の下腿部には網目のように血管が浮いている。仕上がりは上々か。

コンパクトな馬だが、付くべきところにしっかりと筋肉が付いている。胸前から肩周りはたくましく、やや前輪駆動的な面は残すものの、力強いフットワークが特徴で、タフな馬場状態も問題なくこなせる。四肢の回転は速く、短距離志向が強い。将来的に距離適性は短いところへシフトしていきそう。現時点でもキ甲に伸びがあって、水準以上の完成度を示す。冬毛が残っていた前走と比較すると、毛艶が良くなり、馬体の張りも上向いてきた。

骨格のバランスが整った好馬体。皮膚を薄く見せるような筋肉の質感は、母チェッキーノと良く似ている。父ハービンジャーの影響で背中はやや長め。一瞬の切れよりも、持続力を活かした競馬が合いそう。前走時で480キロと牝馬の中では馬格の大きいタイプだが、メリハリのある体つきで、クビさしもシャープ。マイラーというよりは中距離馬のイメージがあり、距離は延びても問題ない。アルテミスS以来の出走でも太め感は皆無。トモのボリューム・張りはもっと良くなりそうだが、力を出せる態勢にありそう。

父よりも母方の血が強く発現している印象で、全体に肉付きが良く、パワー型。横幅の広いトモは母父のキングカメハメハから遺伝していると考えられる。胴が詰まり気味のフォルムから、1600mはベストの距離といえそう。飛節の折りが深い「曲飛」の構造で、ピッチの速い走りが特徴的。馬群の間を割ったり、コーナーでの加速が得意なイメージ。まだ成長の余地を残しているものの、中3週でスッキリと締まっていて、仕上がりは良好。

肩のラインが立ち気味で、前脚が短く、クビさしも太い。父ドレフォンの特徴が馬体に表れた、パワー系の牝馬だ。長躯短背のフォルムで、溜めて良さが出る体型。1200mで2勝を挙げているように、短距離志向の強いタイプではあるものの、前走のように終いを活かす形なら1600mでも。トモのボリューム感があり、高速決着も問題なさそう。筋肉の張り、馬体のメリハリはまだ良くなりそうだが、3ヵ月ぶりの実戦でも太め感はなく、力は出せる。