クビさしは太く、前駆の発達が目立っている。全体に重心の低いパワー型。背中周りには一定の伸びが感じられ、バランスがいい。筋肉の伸縮性は良好で、先行して終いもまとめられる点が本馬の長所。1600mはベストの舞台で、後躯の横幅は広く、スピード能力に秀でている。マイペースが刻めれば、見せ場以上があっても。7歳馬でもたくましい体つきで、衰えは感じない。前走よりも下腿部に血管が浮き上がり、仕上がりは良好。

母ナターレは南関東S1・戸塚記念の勝ち馬で、蹄底には厚みがあり、繋ぎも立ち気味。筋肉の質感は硬めで、母の特徴が馬体にも表れている。飛節の角度は真っ直ぐに伸びた「直飛」で、跳びの大きな走りが特徴。切れるイメージはないため、早めに進出して押し切りを狙う形が理想的か。常に安定した立ち姿を見せてくれる馬で、前走から大きな変化は感じられないが、時季的に肌ツヤは今回のほうが良く、筋肉の輪郭をハッキリと見せる。

兄キングオブドラゴンよりも前後にまとまった体型で、相対的により筋肉質なフォルムに映る。飛節は折りの深い「曲飛」タイプで、持続型の兄とは対照的に、本馬は瞬発力勝負が合う。しなやかでやや中距離志向が強いため、極端に時計が速くなるとどうかも、馬体は徐々に成長している。日当たりの関係で前回よりも毛艶は目立たないが、肋骨が薄っすらと浮き上がる理想的なボディコンディションに引き締まっていて、状態面に不安なし。

胴周りに伸びのある骨格、シャープに見える体型は母アロマティコ似。肩周り～胸前の厚みがあり、力強いフォルム。前駆を中心に、筋肉質な体つきへと変化して、よりパワー型になってきた。全体のバランスに対して、前が勝っているイメージがあり、高速決着への対応がポイント。それでも後肢の下腿部には網目のように血管が浮き上がっていて、近走では一番張り良く見せており、復調気配が漂う。

前後にまとまりがある、連動性に優れた瞬発力型のフォルム。パワーで押し切るタイプの多いダイワメジャー産駒の中でもやや異質とも取れる、切れ味勝負に向いている馬。シャープで素軽さを示しつつ、大腿筋膜が発達して後躯は非常にたくましい。高速決着のマイル戦はベストの条件といえる。少し余裕残しだったマイラーズCをひと叩きして、後肢の張りはグンと良化。体つきにもメリハリが出てきている。いつも良く見せる馬だが、今回の上積みは大きい。

年齢を重ねるごとに腹袋をふっくらと見せるようになり、胸前から肩周りの発達も目立つようになってきた。キングマンボ系譲りの豊富な筋肉量を誇るため、高速決着は苦にしないものの、本質的にはパワー型。消耗戦でこそ良さが出るイメージがあるため、ひと雨降ればより有利に働きそう。飛節は真っ直ぐに伸びた「直飛」でストライドが大きい。一瞬の切れよりも、持続力を活かした競馬が合う。薄っすらと銭型模様が浮いて、引き続き毛艶は良好。力を出せる態勢に整っている。

胴詰まりの体型で、伸縮性・瞬発力を感じさせるフォルム。飛節の折りは深い「曲飛」で、柔軟性とピッチの速さ、脚の回転力で一気に加速する末脚が武器。馬体重は大きな変動がないものの、昨秋の立ち写真と比較して、全体に筋肉の輪郭が明瞭になり、張り感が増してきた。前腕から肩周りに血管が浮いて、大腿筋膜から下腿部にかけての筋肉も、ココに来て良化している印象を受ける。前走は復調を感じさせる4着。デキは明らかに上向き。

やや重心の低い、筋肉量の多い丸みを帯びたフォルム。ディープインパクト産駒の中では比較的スピードタイプ。比較的、完成度の高いタイプだったので骨格は大きく変わらないものの、後躯のボリューム感は以前に増してパワーアップ。前目をリズム良く運ぶことができれば、粘り込みがあっても。前走と比較して冬毛が抜けて、毛艶は一気に光沢が出てきた。伴って馬体の張りも良化しており、体調面に関して不安は感じられない。

雄大な骨格に加えて筋肉量が豊富で、見た目に迫力のある好馬体。中距離での実績も有しているが、胴詰まりのフォルムからやはりベストは1600m。重厚感がありながら上がり3ハロン33秒台の上がりを繰り出せるほどのスピード能力を秘めて、潜在能力は高い。腹袋は大きく、タフな流れにも耐えられそう。緩さを残していた以前の立ち姿と比較して、全体にメリハリが出て、完成度が高まっている。肌ツヤが良く、力を発揮できる仕上がりにある。

体つきにボリューム感があり、腹袋は大きめで、パワー勝負もOK。脚元はクセのない構造で、馬場不問で力を出せそう。タフな展開、ハイペースになっても問題はない。仙骨の角度が傾斜した「斜尻」と、飛節の折りが深い「曲飛」を持ち合わせ、鋭い決め手を秘めている。前走よりも幾分、スッキリとしたフォルムになってきたが、毛艶は前走のほうが良く見せていた。たくましい馬体をキープして、体調面に不安なし。