モーリス

(牡5、美浦・堀厩舎)

スクリーンヒーロー
メジロフランシス
母父カーネギー
通算成績14戦9勝
重賞勝利 16年チャンピオンズM(G1)
15年香港M(G1)
15年マイルCS(G1)
15年安田記念(G1)
15年ダービー卿CT(G3)
連対時平均馬体重505kg (最高:510kg) (最低:494kg)
前走時馬体重508kg
POINT世界のトップマイラーに登りつめたモーリスだが、馬体の造りを見ているとマイル一辺倒の馬、という感じではなく、ある程度距離もこなせそう。直飛に出ているのにトモ脚がやや長めに見えるところが、豊かな推進力と持続力に繋がっていると見る。筋肉の張りはやはりトップホースといえるもの。今回は海外遠征帰りということで、状態面だけが気になるところだが、正直、絶好調な状態には見えない。国内でのデキに関しては去年の秋のほうが良かった。調子だけでどうこう言えるレベルの馬ではないにしろ、普段と違う競馬場での調整などの観点からも、推せるものではないと見る。

リアルスティール

(牡4、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績9戦3勝
重賞勝利 16年ドバイターフ(G1)
15年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重501kg (最高:506kg) (最低:498kg)
前走時馬体重508kg
POINT全体に均整のとれた好馬体でディープ産駒の中ではかなり筋肉質なタイプ。飛節や繋の角度も理想的。皮膚が薄く、筋肉の張りはまさに一流馬のそれ。1つの個性が突出して良い、というよりは総合的な能力が高いので、どんな距離やコースでも対応できそう。体型を見る限り決してマイラーではないが、絶対能力でこなすだろう。毛艶もピカイチで体調万全。海外遠征帰りでも疲れも全く見せず、まず勝ち負けになる仕上がり。

サトノアラジン

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マジックストーム
母父Storm Cat
通算成績19戦6勝
重賞勝利 16年京王杯SC(G2)
連対時平均馬体重522kg (最高:534kg) (最低:508kg)
前走時馬体重526kg
POINTこの馬も筋肉質なディープ産駒で、馬っぷりの良さは現役馬の中でも屈指のもの。若干、カチッとした造りにも見えるので、距離は長くないほうが良い。マイルはまさにベストと言えるのでは。トモの張りも歳を重ねるごとに良くなっている。やや曲飛に出た飛節と豊富な筋肉量が、持ち味の瞬発力につながっているのだろう。馬体の張りも申し分なく、ここに来て馬が充実してきた印象。仕上がりは完璧に近く、好勝負可能だ。

ロサギガンティア

(牡5、美浦・藤沢和厩舎)

フジキセキ
ターフローズ
母父Big Shuffle
通算成績18戦5勝
重賞勝利 15年阪神C(G2)
14年スプリングS(G2)
連対時平均馬体重526kg (最高:536kg) (最低:514kg)
前走時馬体重530kg
POINTフジキセキ産駒らしく腹袋が大きめでゴロっとして見える馬体。胸前のラインがすっきりとしているのに対して、トモの容量はやはり重賞勝ち馬と言えるもの。直飛なのだが脚を短く見せることなく、瞬発力も兼ね備えているバランスに優れた造り。キ甲も抜けて本格化した今なら安定した力を発揮できるはず。毛艶も黒光りしていて良く、一叩きされて状態は確実にアップ。強敵相手でも見劣りは全くしない、好気配。

ダノンシャーク

(牡8、栗東・大久龍厩舎)

ディープインパクト
カーラパワー
母父Caerleon
通算成績36戦7勝
重賞勝利 14年マイルCS(G1)
13年富士S(G3)
13年京都金杯(G3)
連対時平均馬体重443kg (最高:458kg) (最低:436kg)
前走時馬体重458kg
POINT背中が短めで、全体にコンパクトにまとまった馬体。トモの筋肉量はやはりG1で好勝負を続けてきただけある立派なもの。曲飛であることから瞬間的な末脚を使うのが得意そうだ。8歳を迎え、マイルCSを勝った時の馬体の張りには及ばないものの、それでも年齢を感じさせない馬体。仕上がりに関しても大幅な上積みは無いかもしれないがしっかりと仕上がり、力を出せる状態だ。

フィエロ

(牡7、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
ルビー
母父Danehill
通算成績19戦5勝
連対時平均馬体重505kg (最高:512kg) (最低:498kg)
前走時馬体重508kg
POINTこの馬も典型的な曲飛で、瞬発力に富んだ造り。末脚の持続力になると若干分が悪い面もあるのかなという感じ。大外を回して長く脚を使うよりかは、馬込みからサッと抜け出すような競馬が理想では。7歳だが衰えは感じさせず、仕上がりは問題なく来ており、好走可能な良い状態。年齢的にも1戦1戦が勝負になってくるはずで、本番ではさらに良くなるだろう。

イスラボニータ

(牡5、美浦・栗田博厩舎)

フジキセキ
イスラコジーン
母父Cozzene
通算成績16戦6勝
重賞勝利 14年皐月賞(G1)
14年セントライト記念(G2)
14年共同通信杯(G3)
13年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時平均馬体重463kg (最高:474kg) (最低:458kg)
前走時馬体重476kg
POINT全体的に皮膚も薄く、きわだって目立つタイプの馬では無いのだが、バランスに優れていてどんなコースでも力を発揮できそうな感じ。胴も短めで、マイルはベストの距離では。トモの大きさは馬体に似合わず大きく立派で、さすがG1馬。ただ好走を続けていたころにあったような雰囲気がちょっと感じられなくなってきた。仕上がり自体は悪くはないし、体調も整ってはいると思うのだが、大幅な変わり身はどうか。良くも悪くも強調点がない印象。

ロゴタイプ

(牡6、美浦・田中剛厩舎)

ローエングリン
ステレオタイプ
母父サンデーサイレンス
通算成績24戦5勝
重賞勝利 13年皐月賞(G1)
13年スプリングS(G2)
12年朝日杯FS(G1)
連対時平均馬体重489kg (最高:502kg) (最低:474kg)
前走時馬体重498kg
POINT3年前の皐月賞馬で、その時を最後に勝ち星から遠ざかっている。6歳になったがこれといって衰えた感じはない。瞬発力があっても良い造りにも見えるのだが、そういった展開になると結果を残せていないのは、体が柔らかいタイプでは無いことが影響しているのかもしれない。筋肉質な造りは時に固さを生むことがある。仕上がりに関して言えば、馬体の張りも良いし、筋肉量も悪く無い。瞬発力勝負にならなければ上位もある。

ディサイファ

(牡7、美浦・小島太厩舎)

ディープインパクト
ミズナ
母父Dubai Millennium
通算成績34戦9勝
重賞勝利 16年AJCC(G2)
15年札幌記念(G2)
15年中日新聞杯(G3)
14年エプソムC(G3)
連対時平均馬体重491kg (最高:510kg) (最低:482kg)
前走時馬体重506kg
POINT新馬の時に馬体を見て、今後の活躍を確信した1頭。7歳を迎えたが相変わらずのバランスの良さで馬っぷりは良い。筋肉量にも恵まれているので、マイルにも対応できそうなスピードの絶対値はありそうだが、本質的には2000mくらいがベストの造りに映る。若干寝た感じの蹄であることから、馬場は出来れば良でやりたいだろう。仕上がりに関して言えば、大きく変わり身を見せてはいないが、良い意味で平行線といった感じか。

クラレント

(牡7、栗東・橋口慎厩舎)

ダンスインザダーク
エリモピクシー
母父ダンシングブレーヴ
通算成績34戦7勝
重賞勝利 14年京成杯オータムH(G3)
14年関屋記念(G3)
13年エプソムC(G3)
13年東京新聞杯(G3)
12年富士S(G3)
11年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重484kg (最高:494kg) (最低:470kg)
前走時馬体重510kg
POINTトモを流し気味に立っているが、どちらかと言えば直飛に向き、持続力に富んだタイプ。胸前の筋肉も発達していて、これが安定した先行力を生むパワーの源だろう。7歳を迎えたが全く衰えた印象は無く、むしろここに来て馬が充実してきた感すらある。馬体の張りや毛艶も良いし、以前と比較しても筋肉量も増えてきて調子の良さが窺える。確たる先行馬がいなさそうな今回は人気にはならなくても警戒しなくてはならないだろう。

レッドアリオン

(牡6、栗東・橋口慎厩舎)

アグネスタキオン
エリモピクシー
母父ダンシングブレーヴ
通算成績32戦7勝
重賞勝利 15年マイラーズC(G2)
15年関屋記念(G3)
連対時平均馬体重481kg (最高:486kg) (最低:468kg)
前走時馬体重490kg
POINTここ最近は着順が冴えていないが、馬の状態自体は悪く無い。もともと揉まれ弱い気性などもあって、コンスタントに力を出せないところがある馬。最後の勝利は逃げ切りによるものだが、馬体の造り自体は持続力より瞬発力に秀でた造りに見える。マイル近辺を中心に使われているが、意外と距離には融通が利きそうな体つきではある。運動量が増え、転厩してから筋肉量が増えてきたのは好印象。仕上がりも上向きになってきており、この馬が好走するカギはとにかく揉まれないようなレースができるか、ということだろう。