
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
価値を高めた1勝
2025/6/12(木)
皆様、こんにちは!最近はキウイにハマっているのですが昔は緑しかなかったのに最近は赤や黄色もあり、同じキウイでも全く別のフルーツのように感じています。赤色のルビーキウイの季節が終わり、今は黄色のゴールドキウイを毎日のように食べています。ビタミンも豊富なため、皆様も機会がありましたら是非ご賞味ください。

競馬界でも赤のサンデーレーシングの次は黄の社台レースホースが、東京競馬場で行われた安田記念をジャンタルマンタルで制しました。騎乗した川田君に珍しいガッツポーズも出たのは2歳、3歳とG1を獲った相棒の明るい未来が見えた勝利だったからかもしれません。4歳でもG1を制したことで評価は上がりますし、何より勝ち方が素晴らしかった。
1コーナーから途中1度狭くなった所で馬が少し興奮したように見えました。しかし、そこでも焦ることなく迎えた直線では、圧倒的な手応えで突き放した内容はマイル王に相応しい勝利だったと思います。
2着にガイアフォース、3着にはソウルラッシュと入線しました。ソウルラッシュはデキ抜群もやはりコース形態が合わないと感じました。緑のソウルラッシュ、黄色のジャンタルマンタルに赤の何かが入ったキウイ馬券を今からマイルCSで予想しておきます。


今週からはホースマン達が大好きな函館シリーズが始まり、例年より早く宝塚記念が行われます。春のグランプリホースはどの馬になるのか、馬場が非常に大事になると思います。もし馬場が荒れるならばソールオリエンスに期待したいです。ヨーホーレイク、メイショウタバルにも注目しています。そこに人気のレガレイラやベラジオオペラがどのような競馬をするか。春のグランプリを皆で楽しみましょう!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。