
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
人と人、人と空をつなげた
2026/6/19(金)
皆様、こんにちは!最近、スーパーに行くとトウモロコシがたくさん並ぶようになりました。我が家では、生のトウモロコシを鍋で茹でて食べるのが夏の風物詩です。これが私の数少ない、自信を持ってできる調理なんです(笑)。甘さと歯ごたえがたまらず、揚げても焼いても美味しいトウモロコシ。夏ならではのグルメを満喫しています。

先週行われた宝塚記念を振り返りましょう。勝利したのはメイショウタバルとレジェンド豊ちゃんのコンビでした。この勝利でG1最年長勝利記録をわずか7日ぶりに更新。兄弟子である石橋調教師との連覇達成は、まさに劇的なシーンがありましたね。パドックが終わって地下馬道へ入ったタイミングで、まるで馬場をタバル向きに変えるかのような豪雨が降り始めました。良馬場発表から一気に重馬場になるほどの雨量で、馬場入りの際には騎手たちも驚いたことでしょう。
レースがスタートするとコスモキュランダがハナを奪い、その少し後ろの2番手にメイショウタバルと豊ちゃんがポジションを取りました。前をいつでも捉えられる絶好の位置で、単騎逃げにも近い理想的な形。折り合いも完璧につき、馬場状態も最高の後押しとなりました。
迫り来るクロワデュノールの追撃をしのぎ切り、まるで空の上から松本好雄オーナーがタバル向きの雨を降らせたかのような連覇達成。人と人をつないだ縁が、今度は空と人までつないでくれたような、そんな不思議なドラマを感じさせるレース。まさに映画のワンシーンのような劇的な一戦でした。


今週からは、いよいよ夏競馬が本格的にスタートします。すでに新馬戦も始まり、季節の移ろいを感じていますが、最終週を迎える阪神競馬場ではしらさぎSが行われます。朝まで降る予報の雨がどこまで馬場に影響するかが、勝負の分かれ目になりそうです。
本命には53キロのエコロアルバが推されるでしょうが、前走で鬼脚を見せたスイープアワーズやスマートワイスも侮れません。さらに、阪神マイルが得意な岩田望来騎手とコンビを組むサイルーンにも注目が集まりそうですね。梅雨空を吹き飛ばすような、熱く感動的なレースに期待しましょう!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。




