
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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8月17日時点1760勝
新潟記念はステレンボッシュと再コンビ!次週は再び海外へ
2026/8/28(金)
アメリカ・デルマー競馬場でのG1騎乗を終え、今回はパシフィッククラシックSを振り返りながら、海外競馬で感じた日本との違いやフィンガーの敗因について率直に語ってもらいました。また、新潟記念で騎乗するステレンボッシュへの手応えや、今後控える韓国遠征への思いにも言及。国内外を飛び回る近況を伺います。
2走前の再現を期すステレンボッシュ
——新潟最終週となりますが、まずは新潟記念(G3)のステレンボッシュからいかがでしょうか。
戸崎:クラシックで乗せていただいた際も(オークス2着で)悔しい思いをしました。その後も乗せていただいて、なかなか結果が出ず勝つことができていないのですが、前走僕が乗った時は、返し馬から良さも感じて走れるのではないかなという雰囲気でした。
それもあってしっかり負けてしまったのですが、内容は良かったかなと思っています。その雰囲気を保っていれば、いい走りを見せられるのではないかなと思っています。
——宮田先生は一般のコメントでも取り組まれていることを細かく話される印象があるかなという感じはします。走り方の矯正なども指摘されていました。一番の違いはどういったところにあったのでしょうか。
戸崎:そうですね、気持ちもあると思いますし、やはり体を使って走れている。それは気持ちからきているのもあるかもしれないですし、雰囲気が違いましたね。
——以前もヴィクトリアマイルの時などは、突き抜けそうな雰囲気だったのに走れなかったみたいな感じでしたよね。そして東京コースでも走っていますけど、新潟のコース自体はどう感じられますか。
戸崎:まあ大きく見れば同じような条件なので問題ないかなと思っています。
——現時点の天気予報を見ると、今週は天気がはっきりしない感じがします。雨が降った場合はどうでしょうか。
戸崎:新潟の馬場でしたら、前日まで降っていても当日晴れていればこなしてほしいなという感触はあります。なので、どちらかと言えば良馬場が理想ですね。
——少し繰り返しになってしまうところはありますが、今回好走するために何か必要な要素やポイントというのはございますか。
戸崎:う~ん、条件面であったりとか……。ただ、2走前のような走りを再現できれば、自ずといい走りになるのかと思いますね。
——ではそういう意味では、懸念するところはそこまで大きくはない感じなのですね。
戸崎:そうですね。前走(2走前)が良い雰囲気だったので、それ以上特に何もないというか。あんな感じで走れればいいなとは思っています。特にここがどうこうというのはないですね。
——そして、その他の騎乗馬ですが、土曜日のゴールドプレイヤーですが、今回はブリンカー着用となります。
戸崎:着けたことで変わってくれればいいなと思っています。集中力が足りない馬なので、その辺りで変わってくれればいいと思います。
——2歳未勝利のホウオウビリーヴは継続騎乗です。
戸崎:新馬戦はメリハリがもう少し欲しいなという感じもあったので、その辺りが変わってきてくれているといいなと思います。距離は変わりますが、まずはその点が良くなってきてほしいです。
——ヤマメホープは再び2200mに挑みます。
戸崎:力は持っている馬だなと思います。脚の使いどころが難しいというか。前走もこの条件で走れていますし、メンバー次第なのですが、いい走りをしてほしいです。
——未勝利戦を制したゴンファロニエーレも引き続き乗られます。
戸崎:前走はいい内容でした。距離が長くなっていい走りでしたので、期待したい馬です。
——タイセイフレッサは3戦ぶりのコンビとなります。
戸崎:短めの距離で切れる感じかなと思います。ポジション取りで変わってくるかなと思うので、その辺りは気をつけたいなと思います。
——エリュグレイスは、こちらは追い切りに乗られたようですね。
戸崎:不器用さを感じましたね。跳びも大きくて出し入れがちょっとできなさそうな馬だなと。展開に左右されるかな、助けが欲しいな、というタイプだと思います。
——こちらも道悪はどうでしょうか。
戸崎:調教で乗る限り道悪は避けたいですね。
——日曜日のチャリングクロスにも引き続き乗られます。
戸崎:こちらもいい勝ち方ができたなと思います。ただ、体はまだ若い感じで、良くなるのは先かなという感じがしているので、その中でどうかなというところですね。
——毎年割と注目度が高いレースかなと思いますので、先に繋がる結果になるといいですね。次週の火曜日は盛岡の不来方賞でイッテラッシャイに乗られると思います。
戸崎:距離ですね。そこをこなせれば能力はある馬だなと思っています。少し一生懸命さが強い馬なので操縦性が難しいというか、その辺りで距離が難しいところではあるのですが、そこを上手くアプローチできたらいいなと思っています。
——前回は乗られていないレースですが、好時計で走っていましたね。地方交流のメンバーだったら、楽に運べるということはないでしょうか。先行馬も多そうだなという感じもしますし。
戸崎:そうですね。交流だから変わるというわけではないと思います。
——一息入っているでしょうから、その辺りが少し変わってくれればという感じですかね。現状能力は示していると思いますから、盛岡ですし地方の馬場がどうこうというのは気にしなくても良さそうですか。
戸崎:強さは明らかだと思いますから、本当に自らとの戦いというか、そういう感じですね。
——左回りなどはあまり気にならないですか。
戸崎:どちらかと言えば、左回りだとモタれる面もあるので、走り慣れている右回りの方が良さそうです。
デルマー競馬場で初騎乗
——先週のアメリカ遠征を振り返っていただきたいのですが、パシフィッククラシックS(G1)に挑んだフィンガーは残念な結果にはなってしまいましたが、まずはレースいかがだったでしょうか。
戸崎:返し馬の雰囲気はいい雰囲気で行えました。ゲート内もゲートボーイがついて我慢はしてくれていましたし、スタートも出て少しトモを滑らせたかなというところはあるのですが、それにしても周りは速かったなと思います。
自分の形に持っていけなかったのもありますが、今後の課題というか、いろいろ見つけることができたのではないかなと思います。
——田中先生も競馬の質を見誤ったといったコメントを残されていましたが、やはり適性といったところも大きかったでしょうか。
戸崎:そうですね。
——調整自体は先ほどおっしゃっていたように、上手くいっていた感じでしたか。
戸崎:正直、向こうでの調整でもあり、少し重かったりしたかなとは思うのですが、それにしても本質的なスピードの違いは否めなかったと感じます。
——アメリカは以前も他の競馬場で騎乗されましたが、競馬場の環境であったり、厩舎地区の環境など、そういったところで何か感じられるところはございましたか。
戸崎:競馬場の雰囲気はやはりすごくいいですね。景色がいいというか。デルマーは乗ったことがなかったので、そういう意味では乗せてもらったのはすごくいい経験、思い出になりましたね。
——気候も日本ほど暑くなくという感じなのですね。
戸崎:湿度がない分、やはりすごく楽ですね。
——何か向こうの環境で一番ギャップというか、感じられた面というのはありましたか。
戸崎:乾燥かな、乾燥しているなというのは感じました。
——戸崎さんはどちらかと言えば周りに気を使われることが多いように思いますが、過去に行かれた海外の競馬場の話でもそうですが、あまり気になることはないですか。ここはやりづらいなと思ったり、そういうこともあまりないですか。
戸崎:まあないですね。言葉だけですね。言葉が話せたら何でもいいなと思いますけど。
——来週は土曜が中山で日曜が韓国(コリアスプリント)となりますね。ソウル競馬場はまた乗ったことがない競馬場ですよね。
戸崎:行ったことがないところはまた違った意味で楽しみがありますし、乗れるのはすごく楽しみに感じています。
——ちなみに全く競馬とは関係ないところも含めてですが、他の国と比較してアメリカという国自体は行かれてどうでしたか。
戸崎:雰囲気はすごくいいですね。僕は好きですね。食事くらいですかね。苦労したのは。
——国内ではありますが、ローズSや神戸新聞杯など、その後も遠征は続きますね。
戸崎:そうですね。
——次週の京成杯AH(G3)はファンダムに騎乗。9月16日に行われるゴールデンジョッキーカップの出場も発表されました。今週もありがとうございました!
戸崎:ありがとうございました。
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。




