Part.3 南関ジョッキーたちにとって雲の上の存在 的場文男と石崎隆之
2018/4/19(木)
まだまだ深まる南関東リーディングジョッキー対談。ここからは「南関東の先輩・後輩」について話は展開。地方競馬の枠を超えて「現在進行系のレジェンド」としてあがめられる的場文男騎手やいま注目の若手。そして、戸崎騎手が最も目にかける後輩とは……?
-:ちょっと話題はそれますが、今まで何度か戸崎騎手の対談をやらせてもらった中で、今のところ、断トツに一番対談になっている気がしますね。
圭太:いやいや僕だって、知らない人と話せないよ(笑)。
-:今までは第三者ですからね。僕が聞いて、回答してもらう感じでしたからね。
圭太:そうそう。
矢:俺の回しとヨイショが上手いからですかね(笑)。
圭太:持ち上げてくれたからね。
矢:でも、そうなんですよ。色々な人の言葉が刺激になってきたけど、圭太さんに言われたことは大きくて。
-:私も目にしたことがあるのですが、他の雑誌でも、矢野騎手がそんなことを言われていましたね。
矢:色々刺激になりますね。全国の競馬場でトップを獲っている人に話を聞くと、すごく刺激になりますよね。
圭太:何か重みがあるというか、感じるところはあるよね。
矢:そうそう。大したことは言っていないのかもしれないけど、すごいなと、すぐに思ってしまう。
圭太:俺だって、リーディングを獲る年なんかに、石崎(隆之騎手)さんにボソッと何気ない一言を言われたんだけど、すごく重みがあるというか、グッと来たのがあるね。
矢:俺なんか、石崎さんは怖くてしゃべれないから。単純にリーディングだからといって、あの人らと比べられてしまうとおこがましいというか、そんな、そんな……といった感じです。
圭太:でも、良いんだよ。その位置には来たわけだから。それで納得しちゃダメだし、もっと上を、という意識はあるでしょ。そうそう的場(文男)さんはイジれる?
矢:イジれます。でも、それもすごいですね。あれだけの人をイジれるって。圭太さんもどっちかと言うと、イジれるタイプの人ですよ。
▲日本競馬歴代最多勝に近づく的場文男騎手
圭太:今は内田(博幸騎手)さんも中央でそういうイジられキャラになっちゃっているんだけど、俺はイジれないもんね。JRAの人たちは「オイ、圭太!」と言って、(内田さんについて)振ってくるんだけど、“俺はそういう立場じゃないから、振ってこないで”と思いますから。こっちに乗りに来た時は、的場さんに対してみんなすごいから、いや、驚きますよね(笑)。
矢:でも、尊敬していないわけじゃないんですよ。
圭太:分かる、分かる。分かるけど、俺は的場さんも石崎さんも“大先輩”だから。矢野の立場からすれば、多分、的場さんも一緒なんだろう。
矢:(早田)功駿がオリンピックを観ながら、石崎さんに「石崎さん、スノーボードとかはやらないんですか。上手そうですね~」と言い出して、こっちがヒヤヒヤして(笑)。あれくらいの根性は。
圭太:だって、功駿は(父である)早田(秀治騎手)さんとの関係で、石崎さんと仲が良いからなんだよ。小さい時からの関係だからさ(笑)。
圭太:そこは今までの関係があるから言えるけど、やっぱり的場さんに言っているのがすごいよ。平日にやっぱりルームとかで一緒になるじゃない?それで、的場さんと接していれば、ああいう風になっていくのかなという気がしないでもないけどね。的場さんも優しいし、イジるとちょっとした返しが面白かったりするんだろ。
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