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騎手コラム

ジューヌエコール

(牝2、栗東・安田隆厩舎)

クロフネ
ルミナスポイント
母父アグネスタキオン
通算成績3戦3勝
重賞勝利 16年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重484kg (最高:490kg) (最低:476kg)
前走時馬体重490kg
POINTクロフネ産駒ということもあり、全体的にスッキリとした印象を受ける。飛節も直飛過ぎず理想的で、後肢を伸ばした走りができそうだ。繋ぎが短めなので、ある程度の道悪にも対応は可能。まだ2歳で筋肉の張りもこれからといったところ。デイリー杯も完成度の高さで勝ったわけではなく、根本的な心肺能力が高いのだろう。冬毛が出始めているため、毛艶は判別しづらいが、太いところもなく仕上がっている。能力発揮には問題ないと見た。アタマ鉄板ではないが、大崩れもなさそう。

リスグラシュー

(牝2、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
リリサイド
母父American Post
通算成績3戦2勝
重賞勝利 16年アルテミスS(G3)
連対時平均馬体重430kg (最高:432kg) (最低:428kg)
前走時馬体重428kg
POINTデビュー前と比較して馬体全体の筋肉量が増えてたくましくなってきた。直飛寄りで、後肢を伸ばして推進力をフルに生かすことができる。若干身体を捻って立っているので、胴が短く映るが、実際はそこまで窮屈な造りではなく、これからの距離延長も問題なさそうだ。小柄な馬ではあるが、付くべきところに筋肉もついており、そこまで小さくは見せない。立ち蹄ではあるが、繋ぎがやや長めなので良馬場希望。馬体の張りも上々で、好調と言って良いだろう。勝ち負けになる仕上がりだ。

ソウルスターリング

(牝2、美浦・藤沢和厩舎)

Frankel
スタセリタ
母父Monsun
通算成績2戦2勝
連対時平均馬体重480kg (最高:480kg) (最低:480kg)
前走時馬体重480kg
POINT<今週のイチオシ>デビュー前は若干モサッとした映りで、正直好みのタイプとは言いづらかったものの、前走を見て考えを改めた。飛節の折りが深く、一見窮屈な走りをしそうなのだが、身体の伸縮性が非常に高く、柔らかい。全身を使ったフォームで走るので、エネルギーをロスすることなく推進力に繋げることができる。背中には銭型が浮き、毛艶、馬体の張り共に申し分ない状態。気性面でも2歳馬離れしているようで、死角が見当たらない。2歳女王に一番近いのはこの馬では。

レーヌミノル

(牝2、栗東・本田厩舎)

ダイワメジャー
ダイワエンジェル
母父タイキシャトル
通算成績3戦2勝
重賞勝利 16年小倉2歳S(G3)
連対時平均馬体重462kg (最高:466kg) (最低:458kg)
前走時馬体重466kg
POINTダイワメジャー産駒らしく、筋肉量が多い馬で現時点での完成度はこの中でもトップクラス。トモの丸みが感じられ、スピード能力ではナンバーワンだろう。曲飛寄りで、身体はそこまで柔らかいタイプとは言えないので、距離にはある程度限界がありそうだ。個人的に気になるのは腹回りで、ちょっと太めに映る。この時期の2歳馬なので、成長分もあるのだろうが、もう一絞りできそう。この1週間でどこまで引き締まってくるか。

ヴゼットジョリー

(牝2、栗東・中内田厩舎)

ローエングリン
フレンチビキニ
母父サンデーサイレンス
通算成績2戦2勝
重賞勝利 16年新潟2歳S(G3)
連対時平均馬体重468kg (最高:470kg) (最低:466kg)
前走時馬体重470kg
POINT直飛寄りで脚長は走る馬の代名詞。全体に華奢な馬で、デビュー時からムダ肉の少ない体型であった。マイルの新潟2歳Sを勝利したが、見立てではもっと長い距離、2000mくらいが合うと思う。それでも素軽い動きが出来るので、スピード勝負にも対応可能。今回は肋が浮いて見えるように、細く見えるのがどうか。1週前でこの雰囲気だと、今週の追いきりでビッシリというわけにはいかなさそうだが。トモの張りは悪くないが、本番ではもう少しふっくら造って来て欲しいところ。

ディーパワンサ

(牝2、栗東・松下厩舎)

ディープブリランテ
ポロンナルワ
母父Rahy
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重423kg (最高:424kg) (最低:422kg)
前走時馬体重432kg
POINTデビュー前から筋肉量が多く、レースに使われムダ肉が削げた。小柄な馬体だが、ゴムまりのような弾むフットワークで筋肉の伸縮力があり、センスの良い走りをする。胸前、トモの筋肉が良く発達しているのはミスプロとレッドゴッド系を内包しているからだろう。胴がやや詰まっているので、距離はマイルくらいがベストだが、折り合いに不安がないので、延びても大丈夫だろう。毛艶も素晴らしく、体調はかなり良さそう。新馬戦から上がり最速をマークし続けており、堅実な走りで上位を狙う。

ブラックオニキス

(牝2、美浦・加藤和厩舎)

ブラックタイド
ラリマー
母父チーフベアハート
通算成績7戦2勝
連対時平均馬体重406kg (最高:408kg) (最低:404kg)
前走時馬体重410kg
POINTかなり小柄な馬で、写真越しでもコンパクトな馬体であることがわかる。バランスはとても整っている馬で、完成度も高い。今回は腹回りもふっくらと造ってきており、1週前としては理想的な仕上がり。皮膚も薄く見せているように、馬体の張りは良い。今回はプラスの馬体重で臨めそう。距離的にもマイルくらいまでの印象で、華奢なスピードタイプといったところ。力の要る阪神の坂がキーポイントになりそう。

サトノアリシア

(牝2、栗東・平田厩舎)

ハービンジャー
ラルーチェ
母父クロフネ
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重462kg (最高:464kg) (最低:458kg)
前走時馬体重470kg
POINTハービンジャーらしく曲飛で胴長。トモの筋肉量は立派だが、まだ全体的に緩さのある造りで、G1の大舞台でどうか。身体を持て余している感がある。洋芝で結果を出してきた馬だが、前走の走りを見ていると現時点では一線級にスピード、瞬発力で分が悪いのでは?という印象を受けた。銭型もわずかだが見受けられ、体調は良好。馬体の造り自体は悪い馬ではないので、今後の成長に期待したい一頭。

ショーウェイ

(牝2、栗東・斉藤崇厩舎)

メイショウボーラー
リアルメンテ
母父フジキセキ
通算成績4戦1勝
連対時平均馬体重474kg (最高:476kg) (最低:474kg)
前走時馬体重474kg
POINT肩周りの筋肉がかなり発達していて、全体的に詰まった短距離型。トモもたくましく、純粋なテンのスピードだけならこの馬が一番。ただ、脚が短めでピッチ走法なので、距離は正直1ハロン長い印象。繋ぎが短めで、道悪適性もこの馬が一番ありそう。極端な不良馬場になって、逃げることが出来れば残り目も。馬体の張り、完成度は問題なく仕上がっており、力は出せる状態。行ってどこまで粘れるか。

クインズサリナ

(牝2、栗東・西村厩舎)

ダノンシャンティ
ケイアイギャラリー
母父ウォーニング
通算成績5戦2勝
連対時平均馬体重418kg (最高:420kg) (最低:416kg)
前走時馬体重434kg
POINTこの馬もシルエットが正方形に近く、短距離向き。トモの容量はかなりのもので、スピードはありそう。ただ、前駆が後躯と比較してやや物足りないので、テンはそこまで速いほうではない。曲飛寄りなので、ストライドというよりピッチで稼ぐタイプ。故に、一瞬の加速力は優れるものの、持続力という面でいうとやや疑問。毛艶はこのメンバーの中でも1、2を争う良い状態。具合の良さで上位入線を狙う。

ゴールドケープ

(牝2、栗東・荒川厩舎)

ワークフォース
ジュエルオブナイル
母父デュランダル
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重428kg (最高:430kg) (最低:426kg)
前走時馬体重430kg
POINTワークフォース産駒らしく飛節の折りが深い。ピッチ走法なので重馬場でも問題なく走れている。ただ、ベタ蹄なので本質的には良馬場の方が良いはず。父の仔にしては素軽さがあり、現状芝でもやれている。今後の成長次第で身体がたくましくなってきた場合、ダート向きにシフトしていく可能性もある。どちらかというと平尻で、平均的にワンペースな脚を使うので、切れ味勝負になったときに不安。余分な肉もなく、仕上がりは良好。力は出せる。

アリンナ

(牝2、栗東・松元茂厩舎)

マツリダゴッホ
ヴンダーゾンネ
母父グラスワンダー
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重423kg (最高:424kg) (最低:422kg)
前走時馬体重422kg
POINT筋肉量はさほど多くないタイプで、スッキリとした造り。繋ぎが短く、道悪でもこなせそうだ。飛節はやや曲飛寄りも、そこまで極端に折れているわけではない。バランスは悪くないのだが、若干前脚が短めで、距離は短いほうが良さそう。冬毛が伸びているので、馬体の張りや毛艶は判別しづらい。小柄な馬なのでこれ以上細くならないほうが良い。1週前で仕上がっていると言っても良い状態。重賞組との力量差は未知数も、デキは悪くないので上位食い込みがあっても。