好位の3番手からサンライズマヌーが抜け出す

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トピックス

日曜京都5R
2歳新馬
芝外1800m
勝ちタイム1.51.2

サンライズマヌー(牡2、父シンボリクリスエス・栗東・音無厩舎)

※※好位の3番手からサンライズマヌーが抜け出す。

昨日の馬場とは違って、だいぶ乾いてきた京都競馬場。朝①Rから内めの馬が伸びている。ここは18頭の大所帯、ゆったりと流れたのは4コーナーまで。そこから上がりの切れが要求されるレースとなった。決めたのは絶好の3番手をキープしていたサンライズマヌー。直線では早めに出て、最後は内目に入っての追い出し。鋭く迫ってきたタガノキャンドルを抑えての快勝となった…。

火曜朝に坂路上の監視小屋で音無師が語っていた。《何で人気がなかったんだろう。心配だったのは距離だけと思っていたぐらい》。乗り味が抜群と言う話も耳にしていたサンライズマヌーの勝利だった。

4コーナーに入る時には18頭が5列ぐらいに凝縮され、一番後ろに位置するギリサントポケサンでもまったく差はない。手応えも持ったままだ。外廻りのカーヴを過ぎて直線へと入ってきた時には、もうサンライズマヌーは先頭、外へタガノキャンドルが続き、1番人気のアドマイヤレイはその真後ろ。外にエアソミュールが蓋をする様にいる。
内廻りのラチ沿いとなったあたりでは、だいぶ内に進路を取ったサンライズマヌー。それに併せる様にタガノキャンドルが寄せて行く。その後ろからのアドマイヤレイもエアソミュールも並んで、4頭がやや横一列となる感じだ。

各馬が追い出したが、一番内のサンライズマヌーが少し出たままで進む。先にステッキが入ったのが、タガノキャンドル。サンライズマヌーのルメールJはまだ手綱をしごくだけ。外の方ではエアソミュールが外からステッキを入れているのに、アドマイヤレイの勢いにまるで弾き飛ばされた様に外へ膨れ気味となってしまう。
結局は、内が優勢を保ったままゴールイン。サンライズマヌーの勝利で、2着タガノキャンドルでアドマイヤレイは3着であった。

最後の2ハロンが11.3~11.4の切れ味。これでも芝発表は重である。直線ではむしろ内目を走っている上位着順の馬である。想像以上に乾いている。
勝ったサンライズマヌーは、結局はステッキは1発だけ。反応がなかなかにいいと言う事だろう。アンコンソールドが、終い少しいい脚を見せていた。このレースは、馬群の外目を追走していた馬であるが、ほとんどが前々で競馬していた馬。1000が1.02.8と、いつもながらのユッタリペースを楽に追走して尚、直線で切れ味が要求されるレースであった。
5着までの馬は、次走直ぐにでも勝てる力を十分に持っている馬と思えるものであった。


日曜京都6R
2歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.53.8

ポレイア(牝2、父ゴールドアリュール・栗東・五十嵐厩舎)

※※『旅』に出よう。ポレイアが新馬戦を押し切る!


ギリシア語で《旅》とJRAの馬名の意味だそうだ。競走馬としての長い旅に出た初戦をいい形での門出となったポレイア。先行して3番手からそのまま押し切ったもの。ゴール前の接戦をしのいで勝ったあたり、なかなかの勝負根性と運の持ち主。いい旅路になるはずだ。

スタンド前のゲート。内のアカネチャンが先手を取る。スマートステラがそれに続く。マラネロもすぐに前に顔を出す。最初のカーヴのコーナーリングでカーバが内へ入ってくる。その外を、少し出が悪かったポレイアが追いついてきた。
3ハロン棒を通過する時には、2番手スマートステラが、半馬身差と馬体を並ばせる勢いで行く。37.2と遅い入りだからの動きか。しかしこの後を2頭で13.0をキッチリ3回刻んで行った。その間に遅いと感じた武豊Jのマラネロも順位をポレイアのすぐ後ろまで上げて進めて行くが、ついて行けなくなる。ここらが太いと言っていたものなのかも知れない。1000を1.03.2とかなりいいペースで運べた2頭が、ピタッとポレアスがついて来る。

4コーナーのカーヴへと差しかかる時には、後続がどっと詰めてきている。アカネチャンにスマートステラが被さる様に馬体を並べてきたが、さらに外にポレイア。その外をマラネロがしんどい手応えながら上がってきている。内ではカーバ、その後ろにトーセンサミットが待ち構えている。

直線入り口ではスマートステラが断然な手応え。外をポレイアにはステッキが入って仕掛けている。赤い帽子が2頭並んでの追い合いとなる。後ろではカーバが内ラチ沿い、マラネロとの間にエアハリファが突っ込んできた。
先頭にポレイアが出てゴールを目指す。2番手を粘ろうとするスマートステラに、行き脚がついたエアハリファがグングンと伸びてきた。マラネロの外をトーセンサミットも伸びてきていたが、外へと逃げ気味となってしまう。
2着争いはエアハリファが残ってカーパが3着、その後が際どくマラネロ、トーセンサミット、そしてスマートステラと互角に入っていた。

上がり3ハロンが12.8~12.4~12.4とけっこうなもの。前半がユッタリだっただけに、平均以上の切れが要求されたもの。3番手で脚を貯められたポレイアには格好の舞台となった。
聞けばスマートステラは高脚を使ってしまい、終い失速した模様。トーセンサミットも直線半ばで外へと逃げたのが惜しまれる。マラネロは太かった様子。
6着までの馬は、すぐに次走チャンスが来るだろうと思えるレベル。ダートの新馬戦ではけっこういいメンバーだった様に思うものだった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。